5.7.8. 動的プログラミング言語、Web サーバー、およびデータベースサーバー
32 ビットアプリケーションで呼び出されると getpwnam()
が失敗する場合がある
NIS のユーザーが getpwnam()
関数を呼び出す 32 ビットアプリケーションを使用する場合は、nss_nis.i686
パッケージがないと呼び出しに失敗します。この問題を回避するには、yum install nss_nis.i686
コマンドを使用して、不足しているパッケージを手動でインストールします。
nginx
がハードウェアセキュリティートークンからサーバー証明書をロードできません。
nginx
の Web サーバーは、PKCS#11 モジュールを利用してハードウェアセキュリティートークンから直接 TLS 秘密鍵を読み込むようになりました。ただし、現在では、PKCS#11 URI を使用してハードウェアのセキュリティートークンからサーバー証明書を読み込むことはできません。この問題を回避するには、ファイルシステム上にサーバー証明書を保存します。
php-opcache
が PHP 7.2 とともにインストールされると、PHP 7.2 で php-fpm
により、SELinux AVC 拒否が発生します。
php-opcache
パッケージがインストールされると、FastCGI Process Manager (php-fpm
) により SELinux AVC 拒否が生じます。この問題を回避するには、/etc/php.d/10-opcache.ini
ファイルのデフォルト設定を以下のように変更します。
opcache.huge_code_pages=0
この問題は、php: 7.3
ではなく、php:7.2
ストリームにのみ影響することに注意してください。
mod_wsgi
パッケージが依存関係としてインストールされると、このパッケージ名が欠落します。
BZ#1779705 に記載されているように、mod_wsgi
のインストールが変更され、python3-mod_wsgi
パッケージにより mod_wsgi
名が提供されなくなりました。mod_wsgi
モジュールのインストール時に、完全なパッケージ名を指定する必要があります。今回の変更により、サードパーティーパッケージの依存関係で問題が発生します。
mod_wsgi
という名前の依存関係が必要なサードパーティーのパッケージをインストールしようとすると、以下のようなエラーが返されます。
Error: Problem: conflicting requests - nothing provides mod_wsgi needed by package-requires-mod_wsgi.el8.noarch
この問題を回避するには、以下のいずれかを実行します。
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python3-mod_wsgi
の完全なパッケージ名が必要なパッケージをリビルドします (または、サードパーティーベンダーに新しいビルドをリクエストしてください)。 mod_wsgi のパッケージ名でメタパッケージを作成します。
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mod_wsgi
の名前を渡す空のメタパッケージをご自身で構築します。 -
このメタパッケージを含むリポジトリーの
.repo
設定ファイルにmodule_hotfixes=True
の行を追加します。 -
python3-mod_wsgi
を手作業でインストールします。
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