5.4.13. 仮想化
第 10 世代の Intel Core プロセッサーにおける仮想マシンの起動に失敗しなくなりました。
以前は、第 10 世代 Intel Core プロセッサーを使用するホストモデル (Icelake-Server ともいう) では、仮想マシン (VM) の起動に失敗していました。今回の更新で、libvirt
が QEMU でサポートされていない pconfig
CPU 機能の無効化を試みなくなりました。その結果、第 10 世代 Intel プロセッサーを実行するホストモデルでの仮想マシンの起動に失敗しなくなりました。
cloud-init
を使用した Microsoft Azure での仮想マシンのプロビジョニングが正しく機能するようになりました。
以前のリリースでは、cloud-init
ユーティリティーを使用して、Microsoft Azure プラットフォームで RHEL 8 仮想マシンをプロビジョニングすることができませんでした。今回の更新で、Azure エンドポイントの cloud-init
処理が修正され、Azure での RHEL 8 仮想マシンのプロビジョニングが期待通りに実行されるようになりました。
(BZ#1641190)
RHEL 7 ホスト上の RHEL 8 仮想マシンが、1920x1200 を超える解像度で確実に表示できます。
以前は、RHEL 7 ホストシステムで RHEL 8 仮想マシンを実行している場合は、kiosk モードでアプリケーションを実行するなど、仮想マシンのグラフィカル出力を表示する方法によっては、1920x1200 を超える解像度を表示することはできませんでした。そのため、ホストハードウェアがより高い解像度に対応している場合でも、この方法での仮想マシンを表示できる解像度は最大 1920x1200 のみでした。今回の更新で、上述の問題が発生しないように DRM ドライバーおよび QXL ドライバーが調整されています。
(BZ#1635295)
cloud-init
を使用する ESXi 仮想マシンのカスタマイゼーションと、仮想マシンの再起動が正常に動作するようになりました。
以前は、cloud-init
サービスを使用して VMware ESXi ハイパーバイザーで実行している仮想マシンを修正し、静的 IP を使用して仮想マシンをクローンすると、新しいクローンの仮想マシンを再起動するのにかかる時間が非常に長くなる場合がありました。今回の更新で、cloud-init
が仮想マシンの静的 IP を DHCP に書き直さないように修正され、上記の問題が発生しなくなりました。
(BZ#1666961, BZ#1706482)