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7.2. キャッシュ
キャッシュオプションは、ゲストのインストール中に virt-manager を使用して設定するか、既存のゲスト仮想マシンでゲスト XML 設定を編集して設定できます。
表7.1 キャッシングオプション
キャッシングオプション | 説明 |
---|---|
Cache=none | ゲストからの I/O はホストにキャッシュされませんが、ライトバックディスクキャッシュに保持される場合があります。このオプションは、I/O 要件が大きいゲストに使用します。このオプションは一般的に最善の選択であり、移行をサポートする唯一のオプションです。 |
Cache=writethrough | ゲストからの I/O はホストにキャッシュされますが、物理メディアに書き込まれます。このモードは遅く、スケーリングの問題が発生しやすくなります。I/O 要件が小さい少数のゲストに最適です。移行が不要な、ライトバックキャッシュをサポートしていないゲスト (Red Hat Enterprise Linux 5.5 以前など) に推奨されます。 |
Cache=writeback | ゲストからの I/O はホストにキャッシュされます。 |
Cache=directsync | writethrough に似ていますが、ゲストからの I/O はホストページのキャッシュを回避します。 |
Cache=unsafe | ホストはすべてのディスク I/O をキャッシュする可能性があり、ゲストからの同期要求は無視されます。 |
Cache=default | キャッシュモードが指定されていない場合は、システムのデフォルト設定が選択されます。 |
virt-manager では、キャッシュモードは Virtual Disk で指定できます。virt-manager を使用してキャッシュモードを変更する方法については、「仮想ディスクパフォーマンスのオプション」 を参照してください。
ゲスト XML でキャッシュモードを設定するには、
driver
タグ内の cache
設定を編集してキャッシュオプションを指定します。たとえば、キャッシュを writeback
に設定するには、以下を実行します。
<disk type='file' device='disk'> <driver name='qemu' type='raw' cache='writeback'/>