第4章 tuned と tuned-adm

本章では tuned デーモンを使って仮想化環境下のシステム設定をチューニングする方法について説明しています。
tuned はチューニングプロファイルの配信メカニズムであり、CPU 負荷の高いタスクの要件やストレージ/ネットワークのスループット応答性など特定のワークロード特性に Red Hat Enterprise Linux を適合させます。
Tuned に付随する ktunetuned-adm ツールとともに、事前設定されたチューニングプロファイルを数多く提供します。これにより、数々の特定のユースケースでパフォーマンスを強化し、電力消費量を抑制できます。プロファイルを編集したり、新規のプロファイルを作成したりすることで、環境に適したパフォーマンスソリューションを作り出すことができます。
tuned-adm の一部として提供される仮想化関連のプロファイルには、以下のものがあります。
virtual-guest
throughput-performance プロファイルに基づき、virtual-guest は仮想メモリーの スワップアウト処理頻度も軽減します。
virtual-guest プロファイルは Red Hat Enterprise Linux 7 ゲスト仮想マシンを作成する際に自動的に選択されます。これは仮想マシンに推奨されるプロファイルです。
このプロファイルは Red Hat Enterprise Linux 6.3 以降で利用できますが、仮想マシンのインストール時に手動で選択する必要があります。
virtual-host
throughput-performance プロファイルに基づき、virtual-host も仮想メモリーのスワップアウト処理頻度を減らし、ダーティーページのより集中的なライトバックを可能にします。このプロファイルは、KVM および Red Hat Virtualization (RHV) ホストの両方を含む仮想化ホストのプロファイルとして推奨されます。
Red Hat Enterprise Linux 7 インストールでは、デフォルトで tuned パッケージがインストールされ、tuned サービスが有効にされます。
利用可能な全プロファイルを一覧表示して、現在アクティブなプロファイルを特定するため以下を実行します。
# tuned-adm list
Available profiles:
- balanced
- desktop
- latency-performance
- network-latency
- network-throughput
- powersave
- sap
- throughput-performance
- virtual-guest
- virtual-host
Current active profile: throughput-performance
さらに、一連のチューニングパラメーターをカプセル化するためにカスタム tuned プロファイルを作成することもできます。カスタム tuned プロファイルの作成方法については、tuned.conf man ページを参照してください。
現在アクティブなプロファイルだけを表示する場合は、以下を実行します。
tuned-adm active
別のプロファイルに切り替える場合は、以下を実行します。
tuned-adm profile profile_name
たとえば、virtual-host プロファイルに切り替えるには、以下を実行します。
tuned-adm profile virtual-host

重要

Red Hat Enterprise Linux 7.1 以降では、チューニングされたプロファイルを設定した後に変更を永続化させるには tuned サービスを再開してシステムを再起動する必要があります。詳細情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 パフォーマンスチューニングガイド』を参照してください。
手動で設定されたパラメーターを使用するために tuned を無効にする方が望ましい場合があります。すべてのチューニングを無効にするには、以下を実行します。
tuned-adm off

注記

tunedtuned-adm、および ktune の詳細な情報については、Red Hat Enterprise Linux 7 電力管理ガイドを参照してください。