15.6. 既存イメージの別形式への変換

認識されているイメージ形式を別のイメージ形式に変換するには convert オプションを使用します。許可される形式の一覧については、「qemu-img でサポートされる形式」を参照してください。
# qemu-img convert [-c] [-p] [-f fmt] [-t cache] [-O output_fmt] [-o options] [-S sparse_size] filename output_filename
-p パラメーターは、コマンドの進捗を表示し (オプションのため、すべてのコマンドに使用できる訳ではありません)、-S フラグは、ディスクイメージ内に含まれる スパースファイル の作成を可能にします。スパースファイルは実際、ゼロ (0) のみを含む (つまり何も含まない) 物理ブロックの場合を除き、標準ファイルのように機能します。オペレーティングシステムがこのファイルを発見すると、いずれのディスク領域も使用していないものの、実際に存在し、実際のディスク領域を占めるものとしてこのファイルを処理します。これは、ディスクの使用領域が実際よりも多く表示されるため、ゲスト仮想マシンのディスクを作成する際にはとりわけ役に立ちます。たとえば、10Gb のディスクイメージで -S を 50Gb に設定する場合、実際に使用されているのは 10Gb のみであるのにもかかわらず、10Gb のディスク領域のサイズが 60Gb のように表示されます。
output_format 形式を使って、filename ディスクイメージをoutput_filename ディスクイメージに変換します。-c オプションを使うとディスクイメージをオプションで圧縮することができます。また、-o オプションを使って -o encryption のように設定すると暗号化することができます。-o パラメーターと共に使用できるオプションは複数あり、これらは選択する形式によって異なる点に注意してください。
暗号化や圧縮に対応しているのは qcow2 および qcow2 形式のみになります。qcow2 の暗号化では安全な 128 ビットキーによる AES 形式が使用されます。qcow2 の圧縮は読み取り専用になります。このため、qcow2 形式から圧縮セクターを変換する場合には、このセクターは圧縮されていないデータとして新しい形式に記述されます。
qcowcow などのサイズが拡大する可能性のある形式を使用する場合には、イメージを小さくすることができることからイメージ変換を使用することも便利です。空のセクターは検出されて、目的のイメージから削除されます。