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23.2.2. ダイレクトカーネルブート

新しいゲスト仮想マシンのオペレーティングシステムをインストールする場合は、多くの場合、ホストの物理マシンのオペレーティングシステムに保存されているカーネルと initrd から直接起動して、コマンドラインの引数をインストーラーに渡せるようにすると便利です。この機能は、通常、完全仮想化ゲスト仮想マシンおよび準仮想化ゲスト仮想マシンの両方で利用できます。

図23.3 ダイレクトカーネルブート


  ...
  <os>
    <type>hvm</type>
    <kernel>/root/f8-i386-vmlinuz</kernel>
    <initrd>/root/f8-i386-initrd</initrd>
    <cmdline>console=ttyS0 ks=http://example.com/f8-i386/os/</cmdline>
    <dtb>/root/ppc.dtb</dtb>
  </os>
  ...
ドメイン XML のこのセクションのコンポーネントは以下のとおりです。

表23.3 ダイレクトカーネルブート要素

要素 説明
<type> BIOS ブートのセクションで説明されているものと同じです。
<kernel> ホスト物理マシンのオペレーティングシステムのカーネルイメージへの完全修飾パスを指定します。
<initrd> ホスト物理マシンのオペレーティングシステムの (任意) ramdisk イメージへの完全修飾パスを指定します。
<cmdline> システムの起動時にカーネル (またはインストーラー) に渡される引数を指定します。これは、多くの場合、代替のプライマリーコンソール (シリアルポートなど)、またはインストールメディアソースやキックスタートファイルを指定するために使用されます。