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23.18. ストレージプール
すべてのストレージプールのバックエンドは、同じパブリック API と XML 形式を共有しますが、機能のレベルは異なります。ボリュームの作成を許可するものと、既存のボリュームのみを使用できるものがあります。ボリュームのサイズや配置に制限がある場合があります。
ストレージプールドキュメントのトップレベル要素は
<pool>
です。これには、dir, fs, netfs, disk, iscsi, logical, scsi, mpath, rbd, sheepdog
または gluster
の値をとる 1 つの属性 type
があります。
23.18.1. ストレージプールのメタデータの提供
以下の XML の例は、ストレージプールに追加できるメタデータタグを示しています。この例では、プールが iSCSI ストレージプールです。
図23.79 一般的なメタデータタグ
<pool type="iscsi"> <name>virtimages</name> <uuid>3e3fce45-4f53-4fa7-bb32-11f34168b82b</uuid> <allocation>10000000</allocation> <capacity>50000000</capacity> <available>40000000</available> ... </pool>
この例で使用される要素は、表23.27「virt-sysprepコマンド」 で説明されています。
表23.27 virt-sysprepコマンド
要素 | 説明 |
---|---|
<name> | ホスト物理マシンに固有である必要があるストレージプールの名前を指定します。これは、ストレージプールを定義する際に必須になります。 |
<uuid> | ストレージプールの識別子を指定します。この識別子はグローバルに一意である必要があります。UUID の提供は任意ですが、ストレージプールの作成時に UUID が提供されていない場合は、UUID が自動的に生成されます。 |
<allocation> | ストレージプールへのストレージ割り当ての合計を提供します。メタデータのオーバーヘッドにより、これは、すべてのストレージボリュームにわたる割り当て合計より大きくなることがあります。この値はバイト単位で表されます。この要素は読み取り専用であり、値は変更しないでください。 |
<capacity> | プールの合計ストレージ容量を提供します。デバイスの制約により、ストレージボリュームの容量が不足している可能性があります。この値はバイト単位です。この要素は読み取り専用であり、値は変更しないでください。 |
<available> | ストレージプールに新しいストレージボリュームを割り当てるための空き領域を提供します。基となるデバイスの制約により、すべての空き領域を 1 つのストレージボリュームに割り当てることができない場合があります。この値はバイト単位です。この要素は読み取り専用であり、値は変更しないでください。 |