21.29. ストレージプールコマンド
21.29.1. ストレージプール XML の検索
virsh find-storage-pool-sources type コマンドは、検索できる所定のソースのすべてのストレージプールを記述した XML を表示します。タイプには、netfs、disk、dir、fs、iscsi、logical、および gluster が含まれます。すべてのタイプがストレージのバックエンドドライバーに対応し、さらに多くのタイプが利用可能であることに注意してください (詳細は、man ページを参照してください)。--srcSpec オプションを使用してテンプレートソースの XML ファイルを提供すると、プールのクエリーをさらに制限することができます。
例21.72 利用可能なストレージプールの XML 設定を一覧表示する方法
# virsh find-storage-pool-sources logical
<sources>
<source>
<device path='/dev/mapper/luks-7a6bfc59-e7ed-4666-a2ed-6dcbff287149'/>
<name>RHEL_dhcp-2-157</name>
<format type='lvm2'/>
</source>
</sources>21.29.2. ストレージプールの検索
virsh find-storage-pool-sources-as type コマンドは、特定のタイプを渡すと、ストレージプールのソースを検出します。タイプには、netfs、disk、dir、fs、iscsi、logical および gluster が含まれます。すべてのタイプはストレージバックエンドドライバーに対応しており、さらに多くのタイプが利用できることに注意してください (詳細は、man ページを参照してください)。また、このコマンドはオプションの引数 host、port および initiator を取ります。これらのオプションのそれぞれは照会される内容を決定します。
例21.73 ストレージプールソースを検索する方法
virsh hostname コマンドを実行します。
# virsh find-storage-pool-sources-as disk --host myhost.example.com21.29.3. ストレージプール情報の一覧表示
virsh pool-info poolコマンドは、指定されたストレージプールオブジェクトについての基本的な情報を一覧表示します。このコマンドには、ストレージプールの名前または UUID が必要になります。この情報を取得するには、pool-list を使用します。
例21.74 ストレージプールで情報を取得する方法
# virsh pool-info vdisk
Name: vdisk
UUID:
State: running
Persistent: yes
Autostart: no
Capacity: 125 GB
Allocation: 0.00
Available: 125 GB
21.29.4. 利用可能なストレージプールの一覧表示
virsh pool-list コマンドは、libvirt に認識されるすべてのストレージプールオブジェクトを一覧表示します。デフォルトでは、アクティブなプールのみが一覧表示されますが、--inactive 引数を使用すると、アクティブではないプールのみが一覧表示され、--all 引数を使用すると、ストレージプールのすべてが一覧表示されます。このコマンドは、検索結果をフィルターする以下のオプションの引数を取ります。
--inactive: アクティブではないストレージプールを一覧表示します。--all: アクティブおよびアクティブではないストレージプールを一覧表示します。--persistent: 永続的なストレージプールを一覧表示します。--transient: 一時的なストレージプールを一覧表示します。--autostart: 自動起動を有効にしたストレージプールを一覧表示します。--no-autostart: 自動起動を無効にしたストレージプールを一覧表示します。--type type- 指定したタイプ限定のプールを表示します。--details: ストレージプールの拡張された詳細を一覧表示します。
--persistent は、一覧を永続的なプールに制限し、--transient は一覧を一時的なプールに制限します。また、--autostart は一覧を自動起動のプールに制限し、最後に --no-autostart は一覧を自動起動が無効にされたストレージプールに制限します。
dir、fs、netfs、logical、disk、iscsi、scsi、mpath、rbd、および sheepdog と gluster があります。
--details オプションは virsh に対し、プールの永続性や容量に関連した情報を追加で表示します (ある場合)。
注記
例21.75 すべてのストレージプールを一覧表示する方法
# virsh pool-list --all
Name State Autostart
-----------------------------------------
default active yes
vdisk active no21.29.5. ストレージプール一覧の更新
virsh pool-refresh pool コマンドは、ストレージプールに含まれるストレージボリュームの一覧を更新します。
例21.76 ストレージプール内のストレージボリュームの一覧を更新する方法
# virsh pool-refresh vdisk
Pool vdisk refreshed
21.29.6. ストレージプールの作成、定義、および起動
21.29.6.1. ストレージプールの構築
virsh pool-build pool コマンドは、コマンドで指定された名前を使ってストレージプールを構築します。オプションの引数 --overwrite および --no-overwrite は FS ストレージプールのみに使用できるか、またはディスクまたは論理タイプベースのストレージプールで使用できます。[--overwrite] または [--no-overwrite] のいずれも指定されておらず、使用されるプールが FS の場合、タイプはディレクトリーベースであることが想定されます。プール名に加えて、ストレージプール UUID も使用できます。
--no-overwrite が指定されない場合、コマンドはファイルシステムがすでにターゲットデバイスに存在するかどうかを判別するためにプローブし、存在する場合にはエラーを返します。存在しない場合にはターゲットデバイスをフォーマットするために mkfs を使用します。--overwrite が指定される場合、mkfs コマンドが実行され、ターゲットデバイス上のすべての既存データが上書きされます。
例21.77 ストレージプールを構築する方法
# virsh pool-build vdisk
Pool vdisk built21.29.6.2. XML ファイルからのストレージプールの定義
virsh pool-define file コマンドは、XML ファイルからストレージプールオブジェクトを作成しますが、これを起動しません。
例21.78 XML ファイルからストレージプールを定義する方法
<pool type="dir">
<name>vdisk</name>
<target>
<path>/var/lib/virt/images</path>
</target>
</pool>
# virsh pool-define vdisk.xml
Pool vdisk definedvirsh pool-list --all コマンドを実行します。ただし、このコマンドの実行時には、プールが起動していないためにステータスは非アクティブになります。ストレージプールの説明については、例21.82「ストレージプールの開始方法」 を参照してください。
21.29.6.3. ストレージプールの作成
virsh pool-create file コマンドはストレージプールをその関連付けられた XML ファイルから作成し、起動します。
例21.79 XML ファイルによるストレージプールの作成方法
<pool type="dir">
<name>vdisk</name>
<target>
<path>/var/lib/virt/images</path>
</target>
</pool>
# virsh pool-create vdisk.xml
Pool vdisk createdvirsh pool-list --all コマンドを実行します。ただし、このコマンドの実行時にはプールが起動していないためにステータスは非アクティブになります。ストレージプールの説明については、例21.82「ストレージプールの開始方法」 を参照してください。
21.29.6.4. ストレージプールの作成
virsh pool-create-as name コマンドは、指定される生のパラメーターからプールオブジェクト名を作成し、これを開始します。このコマンドは以下のオプションを取ります。
--print-xml- XML ファイルの内容を表示しますが、それからストレージプールを定義したり、作成したりすることはありせん。--typetype - ストレージプールのタイプを定義します。使用可能なタイプについては、「利用可能なストレージプールの一覧表示」を参照してください。--source-hosthostname - 基礎となるストレージのソースのホスト物理マシンです。--source-pathpath - 基礎となるストレージの場所です。--source-devpath -基礎となるストレージのデバイスです。--source-namename - ソースの基礎となるストレージの名前です。--source-formatformat - ソースの基礎となるストレージのフォーマットです。--targetpath - 基礎となるストレージのターゲットです。
例21.80 ストレージプールの作成および開始方法
/mnt ディレクトリーに vdisk という名前のストレージプールが作成されて、開始されます。
# virsh pool-create-as --name vdisk --type dir --target /mnt
Pool vdisk created21.29.6.5. ストレージプールの定義
virsh pool-define-as <name> コマンドは指定された生のパラメーターからプールオブジェクト名を作成しますが、これを開始しません。このコマンドは以下のオプションを受け入れます。
--print-xml- XML ファイルの内容を表示しますが、それからストレージプールを定義したり、作成したりすることはありせん。--typetype - ストレージプールのタイプを定義します。使用可能なタイプについては、「利用可能なストレージプールの一覧表示」を参照してください。--source-hosthostname - 基礎となるストレージのソースのホスト物理マシンです。--source-pathpath - 基礎となるストレージの場所です。--source-devdevicename -基礎となるストレージのデバイスです。--source-namesourcename - ソースの基礎となるストレージの名前です。--source-formatformat - ソースの基礎となるストレージのフォーマットです。--targettargetname - 基礎となるストレージのターゲットです。
--print-xml が指定される場合、プールを作成したり定義したりせずに、プールオブジェクトの XML が出力されます。指定されない場合、プールでは指定されたタイプを構築する必要があります。type を必要とするすべてのストレージプールコマンドでは、プールのタイプはコンマで区切る必要があります。有効なプールのタイプには、dir、fs、netfs、logical、disk、iscsi、scsi、mpath、rbd、sheepdog および gluster が含まれます。
例21.81 ストレージプールを定義する方法
virsh pool-start コマンドを使用してこのストレージプールをアクティベートします。
# virsh pool-define-as --name vdisk --type dir --target /mnt
Pool vdisk defined21.29.6.6. ストレージプールの開始
virsh pool-start pool コマンドは指定されたストレージプールを開始します。これは事前に定義されており、アクティブな状態ではありません。このコマンドではプールの名前と共にストレージプールの UUID も使用する場合があります。
例21.82 ストレージプールの開始方法
# virsh pool-start vdisk
Pool vdisk startedvirsh pool-list --all コマンドを開始し、ステータスがアクティブであることを確認します。
21.29.6.7. ストレージプールの自動起動
virsh pool-autostart pool コマンドは、起動時にストレージプールが自動的に起動するようにします。このコマンドにはプール名または UUID が必要です。pool-autostart コマンドを無効にするには、コマンドで --disable 引数を使用します。
例21.83 ストレージプールの自動起動を実行する方法
# virsh pool-autostart vdisk
Pool vdisk autostarted21.29.7. ストレージプールの停止および削除
virsh pool-destroy pool コマンドはストレージプールを停止します。一旦停止すると、libvirt はプールを管理しなくなりますが、プールに含まれる生データは変更されず、後で pool-create コマンドを使って復元できます。
例21.84 ストレージプールの停止方法
# virsh pool-destroy vdisk
Pool vdisk destroyedvirsh pool-delete pool コマンドは、指定されたストレージプールで使用されたリソースを破棄します。この操作は回復不可能で、元に戻すことができないことに注意してください。ただし、プール構成はこのコマンドの実行後もそのまま存在し、新規ストレージボリュームの作成が可能です。
例21.85 ストレージプールを削除する方法
# virsh pool-delete vdisk
Pool vdisk deletedvirsh pool-undefine pool コマンドは、非アクティブなプールの設定の定義を解除します。
例21.86 ストレージプールの定義を解除する方法
# virsh pool-undefine vdisk
Pool vdisk undefined21.29.8. プール用の XML ダンプファイルの作成
virsh pool-dumpxml pool コマンドは、指定されたストレージプールオブジェクトについての XML 情報を返します。オプション --inactive を使用すると、現在のプール設定ではなくプールの次回開始時に使用される設定がダンプされます。
例21.87 ストレージプール設定の取得方法
# virsh pool-dumpxml vdisk
<pool type="dir">
<name>vdisk</name>
<target>
<path>/var/lib/virt/images</path>
</target>
</pool>21.29.9. ストレージプール設定ファイルの編集
pool-edit pool コマンドは、指定されたストレージプールの XML 設定ファイルを編集用に開きます。
例21.88 ストレージプール設定の編集方法
# virsh pool-edit vdisk
<pool type="dir">
<name>vdisk</name>
<target>
<path>/var/lib/virt/images</path>
</target>
</pool>
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