20.8. ゲスト仮想マシンのシャットオフ、シャットダウン、再起動および強制終了

20.8.1. ゲスト仮想マシンのシャットダウン

virsh shutdown domain [--mode modename] コマンドはゲスト仮想マシンをシャットダウンします。ゲスト仮想マシンの設定ファイルで on_shutdown パラメーターを変更すると、ゲスト仮想マシンの再起動の動作を制御することができます。on_shutdown パラメーターの変更は、ドメインがシャットダウンして再起動された後に有効になります。
virsh shutdown コマンドは、以下のオプションの引数を取ります。
  • --mode はシャットダウンモードを選択します。これは、acpiagentinitctlsignal、または paravirt のいずれかにする必要があります。

例20.13 ゲスト仮想マシンのシャットダウン方法

以下の例では guest1 モードで acpi 仮想マシンがシャットダウンされます。
virsh shutdown guest1 --mode acpi
Domain guest1 is being shutdown

20.8.2. ゲスト仮想マシンの一時停止

virsh suspend domain コマンドはゲスト仮想マシンを一時停止します。
ゲスト仮想マシンが一時停止状態にある場合、システム RAM を消費しますが、プロセッサーのリソースは消費しません。ディスクとネットワークの I/O は、ゲスト仮想マシンの一時停止中には発生しません。この操作は即時に行われ、ゲスト仮想マシンは virsh resume コマンドでのみ再起動できます。このコマンドを一時的な仮想マシンで実行すると、仮想マシンは削除されます。

例20.14 ゲスト仮想マシンの一時停止方法

以下の例では guest1 仮想マシンが一時停止されます。
virsh suspend guest1

20.8.3. 仮想マシンのリセット

virsh reset domain は、ゲストをシャットダウンすることなく、ゲスト仮想マシンを即時にリセットします。リセットは、マシンのリセットボタンをエミュレートします。ここですべてのゲストハードウェアは RST 行を認識し、内部の状態を再初期化します。ゲスト仮想マシンの OS をシャットダウンしないと、データが失われるリスクがあることに注意してください。

注記

仮想マシンのリセットは、保留中のドメイン設定変更には適用されません。ドメイン設定の変更は、ドメインが完全にシャットダウンして再起動された後に有効になります。

例20.15 ゲスト仮想マシンのリセット方法

以下の例では guest1 仮想マシンがリセットされます。
virsh reset guest1

20.8.4. 実行中ゲスト仮想マシンの停止および再起動

virsh managedsave domain --bypass-cache --running | --paused | --verbose コマンドは、実行中の仮想マシンを保存および破棄 (停止) し、後でその状態から再起動できるようにします。virsh start コマンドを使用すると、この保存時点から自動的に起動します。--bypass-cache 引数を使用すると、ファイルシステムはキャッシュされません。このオプションを使用すると、保存プロセスが遅くなる可能性があり、--verbose オプションを使用するとダンププロセスの進捗が表示されることに注意してください。通常このコマンドでは、保存実行時のゲスト仮想マシンの状態により、実行中か一時停止の状態かが決定されます。ただし、これは実行中の状態に置かれていることを示す --running オプションを使用するか、または一時停止の状態を示す --paused オプションを使用すると、上書きできます。managedsave の状態を削除するには、virsh managedsave-remove コマンドを使用します。これにより、ゲスト仮想マシンが次回の起動時に完全な起動を実行するように強制されます。managedsave の全体プロセスは domjobinfo コマンドを使用して監視でき、また domjobabort コマンドを使用してキャンセルできることに注意してください。

例20.16 実行中のゲストを停止し、その設定を保存する方法

以下の例では、guest1 仮想マシンを停止し、実行中の設定が保存されることで、再起動が可能になります。
virsh managedsave guest1 --running