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3.2.6. ゲストの作成時のゲスト仮想マシンネットワークの設定

ゲスト仮想マシンを作成する場合は、仮想マシンのネットワークを指定および設定できます。このセクションでは、ゲスト仮想マシンの各メインネットワークタイプのオプションを説明します。

NAT を使用したデフォルトネットワーク

デフォルトネットワークは、libvirtd のネットワークアドレス変換 (NAT) 仮想ネットワークスイッチを使用します。NAT の詳細は「libvirt を使用した NAT (ネットワークアドレス変換)」 を参照してください。
NAT を使用したデフォルトネットワークでゲスト仮想マシンを作成する前に、libvirt-daemon-config-network パッケージがインストールされていることを確認してください。
ゲスト仮想マシンに NAT ネットワークを設定するには、virt-install に次のオプションを使用します。
--network default
注記
network オプションを指定しない場合は、ゲスト仮想マシンが NAT を使用したデフォルトネットワークで設定されます。

DHCP によるブリッジネットワーク

ブリッジネットワーク用に設定すると、ゲストは外部の DHCP サーバーを使用します。ホストに静的ネットワーク設定があり、ゲストがローカルエリアネットワーク (LAN) との完全な着信接続および発信接続を必要とする場合は、このオプションを使用してください。ゲスト仮想マシンでライブマイグレーションを実行する場合に使用します。ゲスト仮想マシンに DHCP を使用したブリッジネットワークを設定するには、次のオプションを使用します。
--network br0
注記
virt-install を実行する前に、ブリッジを個別に作成する必要があります。ネットワークブリッジの作成方法は、「Red Hat Enterprise Linux 7 ホストでのブリッジネットワークの設定」 を参照してください。

静的 IP アドレスを持つブリッジネットワーク

ブリッジネットワークは、静的 IP アドレスを使用するようにゲストを設定するためにも使用できます。ゲスト仮想マシンに静的 IP アドレスを使用してブリッジネットワークを設定するには、次のオプションを使用します。
--network br0 \
--extra-args "ip=192.168.1.2::192.168.1.1:255.255.255.0:test.example.com:eth0:none"
ネットワークブートオプションの詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 Installation Guide を参照してください。

ネットワークなし

ネットワークインターフェイスを使用せずにゲスト仮想マシンを設定する場合は、次のオプションを使用します。
--network=none