20.23. 多機能 PCI デバイスの KVM ゲスト仮想マシンへの追加

多機能 PCI デバイスを KVM ゲスト仮想マシンに追加するには、以下の手順に従います。
  1. virsh edit guestname コマンドを実行して、ゲスト仮想マシンの XML 設定ファイルを編集します。
  2. <address> 要素には、multifunction='on' 属性を追加します。これにより、特定の多機能 PCI デバイスの他の機能が有効になります。
    <disk type='file' device='disk'>
    <driver name='qemu' type='raw' cache='none'/>
    <source file='/var/lib/libvirt/images/rhel62-1.img'/>
    <target dev='vda' bus='virtio'/>
    <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x05' function='0x0' multifunction='on'/>
    </disk>
    2 種類の機能を備えた PCI デバイスの場合、XML 設定ファイルを修正して、2 番目のデバイスに 1 番目のデバイスと同じスロット番号と、function='0x1'などの異なる機能番号を持たせます。
    <disk type='file' device='disk'>
    <driver name='qemu' type='raw' cache='none'/>
    <source file='/var/lib/libvirt/images/rhel62-1.img'/>
    <target dev='vda' bus='virtio'/>
    <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x05' function='0x0' multifunction='on'/>
    </disk>
    <disk type='file' device='disk'>
    <driver name='qemu' type='raw' cache='none'/>
    <source file='/var/lib/libvirt/images/rhel62-2.img'/>
    <target dev='vdb' bus='virtio'/>
    <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x05' function='0x1'/>
    </disk>
  3. lspci コマンドを実行します。KVM ゲスト仮想マシンの出力は virtio ブロックデバイスを表示します。
    $ lspci
    
    00:05.0 SCSI storage controller: Red Hat, Inc Virtio block device
    00:05.1 SCSI storage controller: Red Hat, Inc Virtio block device

    注記

    SeaBIOS アプリケーションは BIOS インターフェースとの互換性のために real モードで実行されます。これにより、利用可能なメモリー容量が制限されます。結果として、SeaBIOS は制限された数のディスクしか処理できなくなります。現在サポートされているディスク数は以下のとおりです。
    • virtio-scsi — 64
    • virtio-blk — 4
    • ahci/sata — 24 (6 ポートが接続された 4 コントローラー)
    • usb-storage — 4
    回避策として、仮想マシンに多量のディスクを割り当てる場合、SeaBIOS が pci バスをスキャンする際にまず認識できるよう、システムディスクの pci スロット番号が小さく設定されていることを確認してください。さらに、ディスクごとのメモリーオーバーヘッドも小さくなるので、virtio-blk ではなく virtio-scsi デバイスを使用することもお勧めします。