第14章 ストレージボリューム

14.1. はじめに

ストレージプールは複数のストレージボリュームに分割されます。ストレージボリューム は、物理パーティション、LVM 論理ボリューム、ファイルベースのディスクイメージ、および libvirt で処理されるその他のストレージタイプを抽象化したものです。ストレージボリュームは、基礎となるハードウェアに関係なく、ローカルストレージデバイスとしてゲスト仮想マシンに提示されます。以下のセクションには、virsh が許可するすべてのコマンドと引数が含まれている訳ではないことに注意してください。詳細は、「ストレージボリュームコマンド」を参照してください。

14.1.1. ボリュームの参照

追加のパラメーターおよび引数については、「ボリューム情報の一覧表示」を参照してくだい。
特定のボリュームを参照する方法として、以下の 3 つのアプローチを使用することができます。
ボリュームとストレージプールの名前
ボリュームは、ボリュームが属しているストレージプールの ID とボリューム名を使って参照します。virsh コマンドラインの場合、--pool storage_pool volume_name の形式が取られます。
たとえば、名前が firstimage というボリュームが guest_images プールにあるとします。
# virsh vol-info --pool guest_images firstimage
Name:           firstimage
Type:           block
Capacity:       20.00 GB
Allocation:     20.00 GB

virsh #
ホスト物理システム上のストレージへの完全パス
ボリュームは、ファイルシステム上の完全パスを使って参照することもできます。このアプローチを選択する場合、プールの ID を含める必要はありません。
たとえば、ホスト物理マシンシステムに /images/secondimage.img として表示される secondimage.img という名前のボリュームの場合、このイメージは /images/secondimage.img としても参照されます。
# virsh vol-info /images/secondimage.img
Name:           secondimage.img
Type:           file
Capacity:       20.00 GB
Allocation:     136.00 kB
固有のボリュームキー
仮想化システムでボリュームをはじめて作成すると、固有の ID が生成され、ボリュームに割り当てられます。この固有 ID は ボリュームキー と呼ばれます。このボリュームキーの形式は使用するストレージによって異なります。
LVM などのブロックベースのストレージで使用される場合、ボリュームキーは以下のような形式になります。
c3pKz4-qPVc-Xf7M-7WNM-WJc8-qSiz-mtvpGn
ファイルベースのストレージで使用する場合には、ボリュームキーはボリュームストレージへの完全パスのコピーになります。
/images/secondimage.img
たとえば Wlvnf7-a4a3-Tlje-lJDa-9eak-PZBv-LoZuUr のボリュームキーを持つボリュームは、以下のようになります。
# virsh vol-info Wlvnf7-a4a3-Tlje-lJDa-9eak-PZBv-LoZuUr
Name:           firstimage
Type:           block
Capacity:       20.00 GB
Allocation:     20.00 GB
virsh は、ボリューム名、ボリュームパス、またはボリュームキーの間で変換するためのコマンドを提供します。
vol-name
ボリュームパスまたはボリュームキーを指定するとボリューム名を返します。
# virsh vol-name /dev/guest_images/firstimage
firstimage
# virsh vol-name Wlvnf7-a4a3-Tlje-lJDa-9eak-PZBv-LoZuUr
vol-path
ボリュームキー、またはストレージプール ID およびボリューム名を指定するとボリュームパスを返します。
# virsh vol-path Wlvnf7-a4a3-Tlje-lJDa-9eak-PZBv-LoZuUr
/dev/guest_images/firstimage
# virsh vol-path --pool guest_images firstimage
/dev/guest_images/firstimage
vol-key コマンド
ボリュームパスまたはストレージプール ID とボリューム名を指定するとボリュームキーを返します。
# virsh vol-key /dev/guest_images/firstimage
Wlvnf7-a4a3-Tlje-lJDa-9eak-PZBv-LoZuUr
# virsh vol-key --pool guest_images firstimage
Wlvnf7-a4a3-Tlje-lJDa-9eak-PZBv-LoZuUr
詳細は、「ボリューム情報の一覧表示」を参照してください。