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第19章 Virtual Machine Manager を使用したゲストの管理 (virt-manager)

本章では、Virtual Machine Manager (virt-manager) のウィンドウ、ダイアログボックス、およびさまざまな GUI コントロールについて説明します。
virt-manager は、ホストシステムおよびリモートホストシステム上のハイパーバイザーとゲストのグラフィカルビューを提供します。virt-manager は、次のような仮想化管理タスクを実行できます。
  • ゲストの定義と作成
  • メモリーの割り当て
  • 仮想 CPU の割り当て
  • 運用パフォーマンスの監視
  • ゲストの保存、復元、一時停止、再開、およびシャットダウンと起動
  • テキストコンソールやグラフィカルコンソールへのリンク
  • ライブマイグレーションおよびオフラインマイグレーション。
重要
使用しているユーザーに気をつける必要があります。あるユーザーでゲスト仮想マシンを作成した場合、別のユーザーでそのユーザーに関する情報を取得することはできません。virt-manager で仮想マシンを作成する場合は、これが特に重要です。デフォルトのユーザーは、特に指定がない限り、この場合は root になります。virsh list --all コマンドを使用して仮想マシンのリストを表示できない場合は、仮想マシンの作成に使用したユーザーとは別のユーザーを使用してコマンドを実行している可能性が最も高いです。

19.1. virt-manager の起動

virt-manager セッションを開始するには、Applications メニューを開き、System Tools メニューの Virtual Machine Manager (virt-manager) を選択します。
virt-manager のメインウィンドウが表示されます。

図19.1 virt-manager の起動

virt-manager の起動
または、以下のコマンドで示すように、ssh を使用して、virt-manager をリモートで起動できます。
# ssh -X host's address
[remotehost]# virt-manager
ssh を使用した仮想マシンおよびホストの管理については、「SSH を使用したリモート管理」 を参照してください。