付録A トラブルシューティング

この章では、Red Hat Enterprise Linux 7 の仮想化における一般的な問題とその解決策について説明します。
この章をお読みになると仮想化技術に関連した一般的な問題の一部の理解を深めるのに役に立ちます。トラブルシューティングの技能を磨くには Red Hat Enterprise Linux 7 で仮想化を実験してテストすることをお勧めします。
このドキュメント内で解答を得られない場合は、仮想化コミュニティーのサイトから解決案が見つかるかもしれません。「オンラインリソース」 を参照して、Linux 仮想化の Web サイト一覧をご覧ください。

A.1. デバッグおよびトラブルシューティングのツール

このセクションは、システム管理者用のアプリケーション、ネットワーク構築用のユーティリティー、デバッグ用のツールなどを簡単に説明します。こうした標準的なシステム管理用ツールやログを活用してトラブルシューティングに役立ててください。
仮想化ネットワーク関連の問題を解決する場合に次のようなネットワーキングユーティリティーが役立ちます。
  • ip addrip route、および ip monitor
  • tcpdump: ネットワーク上のパケットトラフィックを診断します。このコマンドは、ネットワークの異常やネットワーク認証に関する問題を見つけるのに役立ちます。tcpdump という名前のグラフィック版の wireshark があります。
  • brctl: Linux カーネル内のイーサネットブリッジ構成を検査して設定するネットワーキングツールです。以下は例になります。
    $ brctl show
    bridge-name    bridge-id          STP  enabled  interfaces
    -----------------------------------------------------------------------------
    virtbr0             8000.feffffff       yes        eth0
    
    $ brctl showmacs virtbr0
    port-no           mac-addr                  local?       aging timer
    1                 fe:ff:ff:ff:ff:           yes            0.00
    2                 fe:ff:ff:fe:ff:           yes            0.00
    $ brctl showstp virtbr0
    virtbr0
    bridge-id              8000.fefffffffff
    designated-root        8000.fefffffffff
    root-port              0                   path-cost             0
    max-age                20.00               bridge-max-age        20.00
    hello-time             2.00                bridge-hello-time     2.00
    forward-delay          0.00                bridge-forward-delay  0.00
    aging-time            300.01
    hello-timer            1.43                tcn-timer             0.00
    topology-change-timer  0.00                gc-timer              0.02
他にも仮想化に関する問題の解決に役立つコマンドの一覧を以下に示します。
  • strace は、受信したり、 別のプロセスで使用されたシステムコールやイベントを追跡するコマンドです。
  • vncviewerは、サーバーまたは仮想マシン上で実行している VNC サーバーへの接続を行います。 yum install tigervnc コマンドを使用して、vncviewer をインストールします。
  • vncserverは、サーバーでリモートのデスクトップを開始します。リモートセッションにより virt-manager などのグラフィカルユーザーインターフェースを使用することができるようになります。 vncserver コマンドを使用して、yum install tigervnc-server をインストールします。
上記のすべてのコマンド以外にも、仮想化ログを参照すると便利です。詳細は、「仮想化ログ」 を参照してください。