Red Hat Training

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B.3. ARM システムでの KVM 仮想化の使用

重要
KVM 仮想化は、64 ビット ARM アーキテクチャー向けに、Red Hat Enterprise Linux 7.5 以降で提供されます。そのため、ARM システムの KVM 仮想化は Red Hat ではサポートされておらず、実稼働環境での使用を目的としていません。そのため、既知のセキュリティー脆弱性に対応していない可能性があります。また、ARM における KVM 仮想化は急速な開発段階であるため、以下の情報が正確または完全であることを保証できません。

インストール

ARM 向けに Red Hat Enterprise Linux 7.5 に仮想化をインストールするには、以下を行います。
  1. カスタマーポータルのブート可能なイメージからホストシステムをインストールします。
  2. システムがインストールされた後、次のコマンドを使用して、システム上に仮想化スタックをインストールします。
    # yum install qemu-kvm-ma libvirt libvirt-client virt-install AAVMF
    正常にインストールするには、Optional チャンネルが有効になっている必要があります。

アーキテクチャーの関連事項

64 ビット ARM アーキテクチャー向けの Red Hat Enterprise Linux 7.5 上の KVM 仮想化は、AMD64 や Intel 64 システムの KVM とは以下の点が異なります。
  • PXE ブートは、virtio-net-device および virtio-net-pci ネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) でのみサポートされます。また、PXE ブートには ARM Architecture Virtual Machine Firmware (AAVMF) のビルトイン VirtioNetDxe ドライバーを使用する必要があります。iPXE オプションの ROM はサポートされません。
  • 最大 123 個の仮想 CPU (vCPU) のみを単一のゲストに割り当てできます。