第1章 アップグレードの計画

インプレースアップグレードは、システムを RHEL の新しいメジャーバージョンに移行するのに推奨される方法です。

RHEL 6 と RHEL 7 との間の主な変更をすべて把握するには、インプレースアップグレードプロセスを開始する前に『移行計画ガイド』を参照してください。また、 Preupgrade Assistant を実行して、インプレースアップグレードにシステムが対応しているかどうかを確認することもできます。Preupgrade Assistant は、システムに変更を加える前に、アップグレードに干渉したり、妨げになったりする可能性がある潜在的な問題をシステムで評価します。既知の問題 も参照してください。

注記

システムでインプレースアップグレードを実行することで、Red Hat Upgrade Tool の統合ロールバック機能を使用や、ReaR (Relax-and-Recover) ユーティリティーなどを使用して適切なカスタムバックアップおよびリカバリーソリューションを使用して、以前動作していたシステムを限られた設定で戻すことができます。詳細は「アップグレードのロールバック」を参照してください。

RHEL システムが以下の基準を満たしている場合は、この RHEL 6 から RHEL 7 へのアップグレード手順に完全に対応しています。

  • Red Hat Enterprise Linux 6.10: システムに最新の RHEL 6.10 パッケージがインストールされている必要があります。
  • アーキテクチャーおよびバリアント: 指定されているアーキテクチャーと、以下のマトリックスのバリアントの組み合わせのみがサポートされます。

    製品バリアントIntel 64 ビットアーキテクチャーIBM POWER、ビッグエンディアンIBM Z 64 ビットアーキテクチャーIntel 32 ビットアーキテクチャー

    サーバーエディション

    サポート対象

    サポート対象

    サポート対象

    サポート対象外

    HPC コンピュートノード

    サポート対象

    該当なし

    該当なし

    サポート対象外

    デスクトップエディション

    サポート対象外

    該当なし

    該当なし

    サポート対象外

    ワークステーションエディション

    サポート対象外

    該当なし

    該当なし

    サポート対象外

    CloudForms ソフトウェアを実行しているサーバー

    サポート対象外

    該当なし

    該当なし

    該当なし

    Satellite ソフトウェアを実行しているサーバー

    サポート対象外サテライト環境を RHEL 6 から RHEL 7 にアップグレードする場合は、『Red Hat Satellite インストールガイド』参照してください。

    該当なし

    該当なし

    該当なし

    注記

    LDL (Linux Disk Layout) の DASA (Access Storage Device) が使用されていない限り、64 ビット IBM Z システムのアップグレードに対応します。

  • サポート対象のパッケージグループ: インプレースアップグレードの前に、システムにインストールできるのは、以下のグループのパッケージのみです。

    • 最小 (@minimal)
    • ベース (@base)
    • Web サーバー (@web-server)
    • DHCP サーバー
    • NFS ファイルサーバー (@nfs-server)
    • プリントサーバー (@print-server)
    • CIFS ファイルサーバー

      注記

      その他のパッケージおよびグループのアップグレードはサポートされていませんが、特定のパッケージは RHEL 6 システムからアンインストールし、アップグレードした RHEL 7 システムに再インストールできます。

  • ファイルシステム: RHEL 6 システムのファイルシステムタイプは、インプレースアップグレード中も保持されるため、変更できません。
  • デスクトップ: GNOME および KDE のインストールによるシステムのアップグレードはサポートされていません。
  • 仮想化: KVM または VMware 仮想化を使用したアップグレードに対応しています。Microsoft Hyper-V での RHEL のアップグレードはサポートされていません。
  • 高可用性: High Availability アドオンを使用したシステムのアップグレードはサポートされていません。
  • パブリッククラウド: パブリッククラウドのオンデマンドインスタンスでは、インプレースアップグレードに対応していません。
  • サードパーティーのパッケージ: サードパーティーのパッケージ、特に起動に必要なサードパーティーのドライバーを含むパッケージを使用するシステムでは、インプレースアップグレードがサポートされません。
  • /usr ディレクトリー: インプレースアップグレードは、/usr ディレクトリーが別のパーティションにあるシステムではサポートされません。詳細は「/usr が別のパーティションにある場合に、Red Hat Enterprise Linux 6 から 7 のインプレースアップグレードが失敗する理由」を参照してください。