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3.3.3. 日付と時刻の同期
ハードウェアクロックとシステムの現在時刻の同期を両方向で実行できます。
以下のコマンドを使用して、ハードウェアクロックを、システムの現在時刻に設定できます。
hwclock --systohc
NTP を使用すると、ハードウェアクロックは 11 分ごとにシステムクロックに自動的に同期されるため、このコマンドは、システムのブート時に、妥当な初期のシステム時間を取得するためにのみ役立つことに注意してください。
または、以下のコマンドを使用してハードウェアクロックからシステム時間を設定できます。
hwclock --hctosys
ハードウェアクロックとシステム時間を同期する場合は、--utc
または --localtime
を追加してローカルタイムまたは UTC でハードウェアクロックを保持するかどうかを指定できます。--set
の使用と同様に、UTC
または LOCAL
は /etc/adjtime
ファイルに記録されます。
hwclock --systohc --utc
コマンドは timedatectl set-local-rtc false
に機能的に類似しており、hwclock --systohc --local
コマンドは timedatectl set-local-rtc true
の代替コマンドになります。
例3.11 システムタイムへのハードウェアクロックの同期
ハードウェアクロックをシステムの現在時刻に設定し、ハードウェアクロックをローカルタイムで維持するには、root
で以下のコマンドを実行します。
~]# hwclock --systohc --localtime
タイムゾーンおよび DST の切り替えに関する問題を避けるには、ハードウェアクロックを UTC で維持することを推奨します。例3.11「システムタイムへのハードウェアクロックの同期」 は、Windows システムとのマルチブートの場合などに役立ちます。この場合、デフォルトでハードウェアクロックがローカルタイムで実行されることが想定され、その他のシステムもすべてローカルタイムを使用して対応する必要があります。同様に仮想マシンでも必要になる場合があります。ホストが提供する仮想ハードウェアクロックがローカルタイムで実行中の場合は、ゲストシステムもローカルタイムを使用するように設定する必要があります。