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10.3.6. 緊急モードへの変更

緊急モード は、可能な限り最小限の環境を提供し、レスキューモードに入れないシステム状態でのシステムの修復を可能にします。緊急モードでは、システムは root ファイルシステムを読み込み専用でマウントし、他のローカルファイルシステムのマウントは試みません。また、ネットワークインターフェースのアクティブ化も行わず、限定的な必須サービスのみを起動します。Red Hat Enterprise Linux 7 では、緊急モードでは root パスワードが必要です。

現在のターゲットを変更し、緊急モードに入るには、root で次のコマンドを実行します。

systemctl emergency

このコマンドは systemctl isolate emergency.target と似ていますが、システムに現在ログインしているすべてのユーザーに情報メッセージを送信します。systemd がこのメッセージを送信しないようにするには、コマンドラインオプション --no-wall を付けてこのコマンドを実行します。

systemctl --no-wall emergency

レスキューモードに入る方法は、「レスキューモードへの変更」 を参照してください。

例10.15 緊急モードへの変更

現在システムにログインしている全ユーザーにメッセージを送信せずに緊急モードに入るには、root で以下のコマンドを実行します。

~]# systemctl --no-wall emergency