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25.4.6. カーネル Oops およびカーネルパニックの検出

カーネルログの出力をチェックすることで、ABRT は致命的ではない Linux カーネルの正常な動作からの逸脱であるカーネル oops を見つけ、これを処理できます。この機能は、abrt-oops サービスが提供します。

ABRT は、abrt-vmcore サービスを使用して、致命的で再起動を必要とする回復不可能なエラーであるカーネルパニックも検出して処理できます。このサービスは、vmcore ファイル (カーネルコアダンプ) が /var/crash/ ディレクトリーに表示される場合にのみ起動します。コアダンプファイルが見つかると、abrt-vmcore が新たな problem-data directory/var/spool/abrt/ ディレクトリー内に作成し、作成されたディレクトリーにコアダンプファイルを移動します。/var/crash/ ディレクトリーを検索すると、このサービスは停止します。

ABRT がカーネルパニックを検出できるようにするには、システムで kdump サービスが有効になっている必要があります。kdump カーネル用に確保されたメモリー容量が正しく設定されている必要があります。これは、system-config-kdump グラフィカルツールを使用して設定することも、GRUB 2 メニューにあるカーネルオプションの一覧に crashkernel パラメーターを指定して設定できます。kdump の有効化と設定の詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 カーネルクラッシュダンプガイドを参照してください。GRUB 2 メニューの変更方法は、26章GRUB 2 での作業 を参照してください。

ABRT は、abrt-pstoreoops サービスを使用して、pstore に対応するシステム上で、自動的にマウントされた /sys/fs/pstore/ ディレクトリーに保存されているカーネルパニックの情報を収集および処理できます。これは、pstore 対応のシステムでは、自動マウントされた /sys/fs/pstore/ ディレクトリーに保存されます。そのため、カーネルパニック情報を保持することができます。このサービスは、/sys/fs/pstore/ ディレクトリーにカーネルのクラッシュダンプファイルが現れると、自動的に起動します。