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19.3. 複数のインターフェースでの PTP の使用

PTP を異なるネットワークの複数のインターフェースで使用する場合、reverse path forwarding (逆方向パス転送) モードを loose mode (緩やかなモード) に変更する必要があります。Red Hat Enterprise Linux 7 はデフォルトで、RFC 3704, Ingress Filtering for Multihomed Networks の Strict Reverse Path (厳密な逆パス) の推奨に従って Strict Reverse Path Forwarding (厳密は逆パス転送) を使用します。詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 セキュリティガイド逆方向パス転送 セクションを参照してください。
sysctl ユーティリティーは、チューニング可能なカーネルの値を読み取り、値を書き込むために使用されます。実行中のシステムへの変更は、sysctl コマンドを使用してコマンドラインで直接実行できます。永続的な変更は、行を /etc/sysctl.conf ファイルに追加することで実行できます。
  • loose mode (緩やかなモード) のフィルタリングにグローバルに変更するには、root で以下のコマンドを入力します。
    ~]# sysctl -w net.ipv4.conf.default.rp_filter=2
    ~]# sysctl -w net.ipv4.conf.all.rp_filter=2
  • ネットワークインターフェースごとに reverse path filtering mode (逆パスフィルタリングモード) を変更するには、すべての PTP インターフェースで net.ipv4.interface.rp_filter コマンドを使用します。たとえば、デバイス名が em1 のインターフェースの場合は、以下のようになります。
    ~]# sysctl -w net.ipv4.conf.em1.rp_filter=2
これらの設定を再起動しても保持するには、/etc/sysctl.conf ファイルを変更します。すべてのインターフェースのモード、または特定のインターフェースのモードを変更できます。
すべてのインターフェースのモードを変更するには、 root ユーザーとして実行しているエディターで /etc/sysctl.conf ファイルを開き、以下の行を追加します。
net.ipv4.conf.all.rp_filter=2
一部のインターフェースのみを変更するには、以下の形式で複数の行を追加します。
net.ipv4.conf.interface.rp_filter=2

注記

すべてのインターフェースと特定のインターフェースの設定を使用する場合、各インターフェースのソースを検証する際に conf/{all,interface}/rp_filter の最大値が使用されます。
default 設定を使用してモードを変更することも可能です。これは、新規に作成されたインターフェースのみに適用されることを意味します。
sysctl パラメーターにおける alldefault、または特定のデバイス設定の使用に関する詳細は、Red Hat ナレッジベースの記事「What is the difference between "all", "default" and a specific device in a sysctl parameter?」を参照してください。
起動プロセス中に実行される sysctl サービスのタイミングにより、2 つのタイプの問題が発生する可能性がある点に注意してください。
  1. ドライバーは、sysctl サービスの実行前に読み込まれます。
    この場合、影響のあるネットワークインターフェースは、カーネルで事前に設定されたモードを使用し、sysctl デフォルトは無視されます。
    この問題の解決方法については、Red Hat ナレッジベースの記事「What is the difference between "all", "default" and a specific device in a sysctl parameter?」を参照してください。
  2. ドライバーは、sysctl サービスの実行後に読み込まれるか、または再度読み込まれます。
    この場合、再起動後に一部の sysctl.conf パラメーターは使用されていない可能性があります。これらの設定は利用できないか、またはデフォルトに戻る可能性があります。
    この問題の解決方法については、Red Hat ナレッジベースの記事「Some sysctl.conf parameters are not used after reboot, manually adjusting the settings works as expected を参照してください。