Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux

20.9. PTP を使用した NTP 時間の実行

逆方向の NTP から PTP への同期も可能です。ntpd を使用してシステムクロックを同期する場合、ptp4lpriority1 オプション (または、最適なマスタークロックアルゴリズムに含まれるその他のクロックオプション) でグランドマスタークロックとして設定し、システムクロックから PTP を介して時間を分配できます。

~]# cat /etc/ptp4l.conf
[global]
priority1 127
[eth3]
# ptp4l -f /etc/ptp4l.conf

ハードウェアタイムスタンプでは、phc2sys を使用して PTP ハードウェアクロックをシステムクロックに同期する必要があります。phc2sys をサービスとして実行している場合は、/etc/sysconfig/phc2sys 設定ファイルを編集します。/etc/sysconfig/phc2sys ファイルのデフォルト設定は以下のようになります。

OPTIONS="-a -r"

root として、その行を次のように編集します。

~]# vi /etc/sysconfig/phc2sys
OPTIONS="-a -r -r"

-r オプションは 2 回使用され、NIC 上の PTP ハードウェアクロックのシステムクロックとの同期を許可しています。変更を有効にするには、phc2sys サービスを再起動します。

~]# systemctl restart phc2sys

PTP クロックの周波数の迅速な変更を防ぐため、システムクロックへの同期は、PI servo に小規模な P (比例) および I (積分) 定数を使用して緩めることができます。

~]# phc2sys -a -r -r -P 0.01 -I 0.0001