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19.11. 精度の向上

これまでテストの結果では、ティックレスカーネル機能を無効にするとシステムクロックの安定性が大幅に改善され、PTP 同期の精度が高まることが示されています (電力消費量は高まります)。カーネルのティックレスモードは、nohz=off をカーネル起動オプションパラメーターに追加することで無効にできます。ただし、kernel-3.10.0-197.el7 に加えられた最近の改良により、システムクロックの安定性が大幅に高まり、ほとんどのユーザーにとって nohz=off の有無によるクロックの安定性の違いは小さくなりました。
ptp4l および phc2sys アプリケーションは新規の適応型のサーボ (adaptive servo) を使用するように設定できます。PI サーボに対するこれの利点は、適正に機能させるために PI 定数を設定する必要がない点にあります。ptp4l にこれを使用するには、以下の行を /etc/ptp4l.conf ファイルに追加します。
clock_servo linreg
/etc/ptp4l.conf に変更を加えた後に、root で以下のコマンドを実行して、コマンドラインから ptp4l サービスを再起動します。
~]# systemctl restart ptp4l
phc2sys にこれを利用するには、以下の行を /etc/sysconfig/phc2sys ファイルに追加します。
-E linreg
/etc/sysconfig/phc2sys に変更を追加した後に、root で以下のコマンドを実行してコマンドラインから phc2sys サービスを再起動します。
~]# systemctl restart phc2sys