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15.3.3.4. ユーザーオプション
ユーザーオプションは、サーバーオプションの下の各行に置かれる場合と、サーバーオプションと同じ行に置かれる場合があります。いずれの場合も、定義されるオプションは user
オプション (以下で説明) に従う必要があります。
-
fetchall
: 既読メッセージを含め Fetchmail がキューにあるすべてのメッセージをダウンロードするように命令します。デフォルトでは、Fetchmail は新規メッセージのみをダウンロードするようになっています。 -
fetchlimit number
: number を、停止する前に取得するメッセージ数に置き換えます。 -
flush
: 新規メッセージを取得する前に、キューにあるすべての既読メッセージを削除します。 -
limit max-number-bytes
: max-number-bytes を、Fetchmail で取得する時に許容されているメッセージの最大バイトサイズに置き換えます。このオプションでは低速のネットワークリンクが提供されるため、サイズが大きいメッセージのダウンロードに時間がかかりすぎる場合に有用です。 -
password 'password'
: password を、ユーザーのパスワードに置き換えます。 -
preconnect "command"
: command を、ユーザー宛のメッセージを取得する前に実行するコマンドに置き換えます。 -
postconnect "command"
: command を、ユーザー宛のメッセージを取得した後に実行するコマンドに置き換えます。 -
ssl
: SSL 暗号化を有効にします。この英語版が公開された時点で、デフォルトのアクションではSSL2
、SSL3
、SSL23
、TLS1
、TLS1.1
、およびTLS1.2
から最良のものを使用します。SSL2
は廃止されたものと見なされ、POODLE: SSLv3 脆弱性 (CVE-2014-3566) のため、SSLv3
を使用しないようにする必要があります。ただし、TLS1 以降の使用を強制できないため、接続するメールサーバーがSSLv2
とSSLv3
を使用しないよう設定する必要があります。サーバーがSSLv2
およびSSLv3
を使用しないように設定できな場合は、stunnel
を使用します。 -
sslproto
: 許可された SSL プロトコルまたは TLS プロトコルを定義します。可能な値はSSL2
、SSL3
、SSL23
、およびTLS1
です。sslproto
が省略された場合、未設定の場合、または無効な値に設定された場合のデフォルトの値はSSL23
です。デフォルトのアクションはSSLv2
、SSLv3
、TLSv1
、TLS1.1
、およびTLS1.2
から最適なものを使用します。SSL または TLS の他の値を設定すると、他のすべてのプロトコルが無効になることに注意してください。POODLE: SSLv3 脆弱性 (CVE-2014-3566) のため、このオプションを省略するか、SSLv23
に設定し、対応するメールサーバーが SSLv2 とSSLv3
を使用しない
よう設定することが推奨されます。サーバーがSSLv2
およびSSLv3
を使用しないように設定できな場合は、stunnel
を使用します。 -
user "username"
: username を、Fetchmail がメッセージの取得に使用するユーザー名に置き換えます。このオプションは、他のすべてのユーザーオプションの前に付ける必要があります。