第7章 システム登録およびサブスクリプション管理
サブスクリプションサービスは、Red Hat ソフトウェアインベントリーを処理するメカニズムを提供し、yum パッケージマネージャーを使用して追加のソフトウェアをインストールしたり、インストールされているプログラムを新規バージョンに更新したりすることを可能にします。Red Hat Enterprise Linux 7 で、システムを登録し、サブスクリプションを割り当てる方法としては Red Hat サブスクリプション管理 の使用が推奨されます。
7.1. システム登録およびサブスクリプションの割り当て
Red Hat Subscription Management を使用してシステムを登録し、1 つ以上のサブスクリプションを割り当てる手順を完了してください。すべての subscription-manager
コマンドは root
として実行されるはずです。
以下のコマンドを実行してシステムを登録します。ユーザー名とパスワードを入力するように求められます。ユーザー名とパスワードは、Red Hat カスタマーポータルのログイン認証情報と同じであることに注意してください。
subscription-manager register
必要なサブスクリプションのプール ID を確認します。これを行うには、シェルプロンプトで以下のコマンドを入力し、システムで利用できるサブスクリプションの一覧を表示します。
subscription-manager list --available
このコマンドは、利用可能な各サブスクリプションの名前、固有 ID、有効期限、およびそのサブスクリプションに関連するその他の詳細情報を表示します。全アーキテクチャー向けのサブスクリプションを一覧表示するには、
--all
オプションを追加します。プール ID は、Pool ID
で始まる行に一覧表示されます。以下のコマンドを実行して、該当するサブスクリプションをシステムに割り当てます。
subscription-manager attach --pool=pool_id
pool_id を、直前のステップで確認したプール ID に置き換えます。
システムに割り当てているサブスクリプションの一覧を随時確認するには、以下を実行します。
subscription-manager list --consumed
Red Hat Subscription Management を使用してシステムを登録し、サブスクリプションに関連付ける方法は、「Red Hat Subscription-Manager を使用して Red Hat カスタマーポータルにシステムを登録してサブスクライブする」 を参照してください。サブスクリプションに関する包括的な情報は Red Hat Subscription Management のガイドを参照してください。
7.2. ソフトウェアリポジトリーの管理
Red Hat コンテンツ配信ネットワークにシステムをサブスクライブすると、/etc/yum.repos.d/
ディレクトリーにリポジトリーファイルが作成されます。これを確認するには、yum を使用して有効にしたリポジトリーの一覧を表示します。
yum repolist
Red Hat Subscription Management を使用すると、Red Hat が提供するソフトウェアリポジトリーを手動で有効にしたり、無効にしたりすることもできます。利用可能なリポジトリーの一覧を表示するには、以下のコマンドを実行します。
subscription-manager repos --list
リポジトリー名は、使用している Red Hat Enterprise Linux のバージョンによって異なり、以下のフォーマットに基づいています。
rhel-version-variant-rpms rhel-version-variant-debug-rpms rhel-version-variant-source-rpms
ここで、version は Red Hat Enterprise Linux システムのバージョン (6
または 7
) を示し、variant は Red Hat Enterprise Linux システムのバリアント (server
または workstation
) を示します。以下は例になります。
rhel-7-server-rpms rhel-7-server-debug-rpms rhel-7-server-source-rpms
リポジトリーを有効にするには、以下のコマンドを入力します。
subscription-manager repos --enable repository
repository を、有効にするリポジトリーの名前に置き換えます。
同様に、リポジトリーを無効にするには以下のコマンドを使用します。
subscription-manager repos --disable repository
「Yum と Yum リポジトリーの設定」 では、yum を使用したソフトウェアリポジトリー管理の詳細情報を説明します。
リポジトリーの更新を自動的にダウンロードするには、yum-cron
サービスを使用できます。詳細は「yum-cron を使用したパッケージデータベースの自動更新および更新のダウンロード」を参照してください。
7.3. サブスクリプションの削除
特定のサブスクリプションを削除するには、以下の手順を行います。
すでに割り当てられているサブスクリプションの情報を一覧表示し、削除する必要があるサブスクリプションのシリアル番号を確認します。
subscription-manager list --consumed
シリアル番号は、
serial
に記載されている番号です。たとえば、以下の例では744993814251016831
になります。SKU: ES0113909 Contract: 01234567 Account: 1234567 Serial: 744993814251016831 Pool ID: 8a85f9894bba16dc014bccdd905a5e23 Active: False Quantity Used: 1 Service Level: SELF-SUPPORT Service Type: L1-L3 Status Details: Subscription Type: Standard Starts: 02/27/2015 Ends: 02/27/2016 System Type: Virtual
以下のコマンドを実行して、選択したサブスクリプションを削除します。
subscription-manager remove --serial=serial_number
serial_number を、直前のステップで確認したシリアル番号に置き換えます。
システムに割り当てられているすべてのサブスクリプションを削除するには、以下のコマンドを実行します。
subscription-manager remove --all
7.4. 関連資料
Red Hat Subscription Management を使用してシステムを登録し、サブスクリプションに関連付ける方法は、以下の資料を参照してください。
インストールされているドキュメント
-
subscription-manager
(8): Red Hat Subscription Management の man ページは、サポートされているオプションおよびコマンドの完全リストを提供します。
関連書籍
- Red Hat Subscription Management の一連のガイド: これらのガイドには、Red Hat Subscription Management の使用方法に関する詳細情報が記載されています。
- インストールガイド: 初期設定プロセス中に登録する詳細な手順は、初期設定 の章を参照してください。
関連項目
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