第17章 データベースサーバー

本章では、MariaDB サーバーのインストール方法および設定方法を説明します。これは、MySQL テクノロジーに基づいたオープンソースの高速で堅牢なデータベースサーバーです。本章では、MariaDB データをバックアップする方法も説明します。

17.1. MariaDB

MariaDB は、データを構造化情報に変換し、データにアクセスするための SQL インターフェイスを提供するリレーショナルデータベースです。これには、複数のストレージエンジンやプラグイン、地理情報システム (GIS) が含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 7 には、MySQL データベースファミリーのサーバーのデフォルトの実装として MariaDB 5.5 が含まれています。MariaDB データベースサーバーの後続のバージョンは、Red Hat Enterprise Linux 6 および Red Hat Enterprise Linux 7 の Software Collections として利用できます。最新バージョンの詳細は、Red Hat Software Collections の Release Notes を参照してください。

17.1.1. MariaDB サーバーのインストール

MariaDB サーバーをインストールするには、以下の手順に従います。

手順17.1 MariaDB サーバーのインストール

  1. mariadb パッケージおよび mariadb-server パッケージが、必要なサーバーにインストールされていることを確認します。
    ~]# yum install mariadb mariadb-server
  2. mariadb サービスを開始します。
    ~]# systemctl start mariadb.service
  3. mariadb サービスを有効にして、システムの起動時に開始します。
    ~]# systemctl enable mariadb.service

17.1.1.1. MariaDB インストールセキュリティーの改善

mysql_secure_installation コマンドを実行すると、MariaDB サーバーをインストールする際にセキュリティーを強化できます。
~]# mysql_secure_installation
このコマンドは、完全にインタラクティブなスクリプトを開始し、このプロセスの各ステップのプロンプトを表示します。このスクリプトを使用すると、以下の方法でセキュリティーを改善できます。
  • root アカウントのパスワードの設定
  • 匿名ユーザーの削除
  • リモート (ローカルホスト外) の root ログインの拒否
  • テストデータベースの削除

17.1.2. MariaDB サーバーのネットワーク設定

MariaDB サーバーをネットワーク用に設定するには、 /etc/my.cnf.d/server.cnf ファイルの [mysqld] セクションを使用します。ここで以下の設定ディレクティブを設定できます。
  • bind-address
    bind-address は、サーバーがリッスンするアドレスです。
    使用可能なオプションは、ホスト名、IPv4 アドレス、または IPv6 アドレスです。
  • skip-networking
    可能な値は以下のとおりです。
    0 - すべてのクライアントをリッスンする
    1 - ローカルクライアントのみをリッスンする
  • port
    MariaDB が TCP/IP 接続をリッスンするポート。

17.1.3. MariaDB データのバックアップ

MariaDB データベースからデータをバックアップする主な方法は 2 つあります。
  • 論理バックアップ
  • 物理バックアップ

17.1.3.1. 論理バックアップ

論理バックアップは、データの復元に必要な SQL ステートメントで構成されています。このタイプのバックアップは、プレーンテキストファイルに情報とレコードをエクスポートします。
物理バックアップに対する論理バックアップの主な利点は、移植性と柔軟性です。データは、他のハードウェア構成、MariaDB バージョン、またはデータベース管理システム (DBMS) で復元できますが、これは物理バックアップではできません。

警告

論理バックアップは、mariadb.service が実行中の場合にのみ実行できます。論理バックアップには、ログファイルと設定ファイルが含まれません。

17.1.3.2. 物理バックアップ

物理バックアップは、コンテンツを格納するファイルおよびディレクトリーのコピーで構成されます。
物理バックアップは、論理バックアップと比較して、以下の利点があります。
  • 出力がよりコンパクトです。
  • バックアップのサイズが小さくなります。
  • バックアップおよび復元が速くなります。
  • バックアップには、ログファイルと設定ファイルが含まれます。

警告

mariadb.service が実行していない場合、またはバックアップ中に変更されないようにデータベースのテーブルがすべてロックされている場合は、物理バックアップを実行する必要があります。

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