第26章 Relax-and-Recover (ReaR)
- 新規ハードウェア上でレスキューシステムを起動する
- オリジナルのストレージレイアウトを複製する
- ユーザーおよびシステムファイルを復元する
rear recover コマンドが発行できるようになります。このコマンドは、復旧プロセスを開始します。このプロセス中に ReaR はパーティションのレイアウトとファイルシステムを複製し、バックアップソフトウェアが作成したバックアップからのユーザーおよびシステムファイルの復元を促進し、最後にブートローダーをインストールします。デフォルトでは、ReaR が作成したレスキューシステムはストレージレイアウトとブートローダーのみを復元し、実際のユーザーおよびシステムファイルは復元しません。
26.1. 基本的な ReaR の使用方法
26.1.1. ReaR のインストール
~]# yum install rear genisoimage syslinux26.1.2. ReaR の設定
/etc/rear/local.conf ファイルで設定します。以下の行を追加してレスキューシステムの設定を指定します。
OUTPUT=output format OUTPUT_URL=output location
ISO、起動可能な USB であれば USB などにします。
file:///mnt/rescue_system/、SFTP ディレクトリーであれば sftp://backup:password@192.168.0.0/ などにします。
例26.1 レスキューシステムの形式および場所の設定
/mnt/rescue_system/ ディレクトリーに出力するにようするには、以下の行を /etc/rear/local.conf ファイルに追加します。
OUTPUT=ISO OUTPUT_URL=file:///mnt/rescue_system/
ISO 固有の設定
/var/lib/rear/output/-rearのデフォルトの出力ロケーション/mnt/rescue_system/HOSTNAME/rear-localhost.iso-OUTPUT_URLで指定された出力ロケーション
/etc/rear/local.conf に追加します。
OUTPUT=ISO BACKUP=NETFS OUTPUT_URL=null BACKUP_URL="iso:///backup" ISO_DIR="output location"
26.1.3. レスキューシステムの作成
~]# rear -v mkrescue
Relax-and-Recover 1.17.2 / Git
Using log file: /var/log/rear/rear-rhel7.log
mkdir: created directory '/var/lib/rear/output'
Creating disk layout
Creating root filesystem layout
TIP: To login as root via ssh you need to set up /root/.ssh/authorized_keys or SSH_ROOT_PASSWORD in your configuration file
Copying files and directories
Copying binaries and libraries
Copying kernel modules
Creating initramfs
Making ISO image
Wrote ISO image: /var/lib/rear/output/rear-rhel7.iso (124M)
Copying resulting files to file location/mnt/rescue_system/ にコピーされたことを示しています。システムのホスト名が rhel7 であることから、バックアップの場所には rhel7/ ディレクトリーが含まれ、レスキューシステムと補助ファイルが格納されます。
~]# ls -lh /mnt/rescue_system/rhel7/
total 124M
-rw-------. 1 root root 202 Jun 10 15:27 README
-rw-------. 1 root root 166K Jun 10 15:27 rear.log
-rw-------. 1 root root 124M Jun 10 15:27 rear-rhel7.iso
-rw-------. 1 root root 274 Jun 10 15:27 VERSION26.1.4. ReaR のスケジューリング
/etc/crontab ファイルに追加します。
minute hour day_of_month month day_of_week root /usr/sbin/rear mkrescue例26.2 ReaR のスケジューリング
/etc/crontab に追加します。
0 22 * * 1-5 root /usr/sbin/rear mkrescue
26.1.5. システムレスキューの実行
- 新しいハードウェア上でレスキューシステムを起動します。たとえば、ISO イメージを DVD に書き込み、その DVD から起動します。
- コンソールのインターフェースで "Recover" オプションを選択します。
- 以下のプロンプトが表示されます。

図26.2 レスキューシステムのプロンプト
警告
次のステップでリカバリーを開始すると、元に戻すことができなくなり、システムの物理ディスクに保存されていたものが失われます。 rear recoverコマンドを実行して復旧または移行を行います。するとレスキューシステムがパーティションレイアウトとファイルシステムを再作成します。
図26.3 レスキューシステム: "rear recover" の実行
- バックアップから
/mnt/local/ディレクトリーにユーザーおよびシステムファイルを復元します。例26.3 ユーザーおよびシステムファイルの復元
この例では、バックアップファイルは、「内部バックアップメソッドの設定」 にある指示どおりに作成された tar アーカイブになります。まず、アーカイブをストレージからコピーして、ファイルを/mnt/local/に展開し、アーカイブを削除します。~]#
scp root@192.168.122.7:/srv/backup/rhel7/backup.tar.gz /mnt/local/~]#tar xf /mnt/local/backup.tar.gz -C /mnt/local/~]#rm -f /mnt/local/backup.tar.gz新規ストレージは、アーカイブと展開ファイルの両方を格納できるサイズである必要があります。 - ファイルが復元されたことを確認します。
~]#
ls /mnt/local/
図26.4 レスキューシステム: バックアップからのユーザーおよびシステムファイルの復元
- 次回の起動時に SELinux がファイルに再度ラベル付するようにします。
~]#
touch /mnt/local/.autorelabelこれを実行しなかった場合、/etc/passwdファイルの SELinux コンテキストが間違ったものとなり、システムにログインできなくなる可能性があります。 exitを入力してリカバリーを終了すると、ReaR がブートローダーを再インストールします。その後にシステムを再起動します。
図26.5 レスキューシステム: リカバリーの終了
再起動すると、SELinux がファイルシステム全体に再度ラベル付けを実行します。これでリカバリーしたシステムにログインできるようになります。


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