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7.4.3. DNS サービスディスカバリーの設定
ID または認証サーバーが
/etc/sssd/sssd.conf
ファイルで明示的に定義されていない場合は、SSSD が DNS サービス検出 を使用してサーバーを動的に検出できます。 [1]をクリックします。
たとえば、
sssd.conf
に id_provider = ldap
設定が含まれているものの、ldap_uri
オプションでホスト名または IP アドレスが指定されていない場合に、SSSD は DNS サービス検出を使用してサーバーを動的に検出します。
注記
SSSD が検出するのは、プライマリーサーバーのみで、バックアップサーバーを動的には検出できません。
DNS サービス検出のための SSSD の設定
/etc/sssd/sssd.conf
ファイルを開きます。- プライマリーサーバーの値を
_srv_
に設定します。LDAP プロバイダーの場合、プライマリーサーバーはldap_uri
オプションを使用して設定されます。[domain/domain_name] id_provider = ldap
ldap_uri = _srv_
- パスワード変更プロバイダーでサービス検出を有効にするには、サービスタイプを設定します。
[domain/domain_name] id_provider = ldap ldap_uri = _srv_
chpass_provider = ldap
ldap_chpass_dns_service_name = ldap
- オプション:サービス検出は、システムホスト名のドメイン部分をドメイン名として使用します。別の DNS ドメインを使用するには、
dns_discovery_domain
オプションを使用してドメイン名を指定します。 - オプション:デフォルトでは、サービス検出は LDAP サービスタイプをスキャンします。別のサービスタイプを使用するには、
ldap_dns_service_name
オプションを使用してタイプを指定します。 - オプション:デフォルトでは、SSSD は IPv4 アドレスの検索を試行します。試行に失敗すると、SSSD は IPv6 アドレスの検索を試行します。この動作をカスタマイズするには、
lookup_family_order
オプションを使用します。詳細は sssd.conf(5) の man ページを参照してください。 - サービス検出を使用するすべてのサービスについて、DNS レコードを DNS サーバーに追加します。
_service._protocol._domain TTL priority weight port host_name