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7.4.2. オフライン認証の有効化
SSSD は、デフォルトでは、ユーザーの認証情報をキャッシュしません。認証要求の処理時に、SSSD は常にアイデンティティープロバイダーに問い合わせします。プロバイダーが利用できない場合は、ユーザー認証に失敗します。
重要
SSSD は、パスワードをプレーンテキストでキャッシュしません。パスワードのハッシュのみを保存します。
アイデンティティープロバイダーが利用できない場合にユーザーが認証できるようにするには、認証情報キャッシュを有効にします。
/etc/sssd/sssd.conf
ファイルを開きます。- ドメインセクションで、
cache_credentials = true
設定を追加します。[domain/domain_name]
cache_credentials = true
- 任意ですが、推奨されます。アイデンティティープロバイダーが利用できない場合に SSSD がオフライン認証の許可期間に制限を設定します。
- SSSD と連携するように PAM サービスを設定します。「サービスの設定: PAM」を参照してください。
offline_credentials_expiration
オプションを使用して、時間制限を指定します。たとえば、最終ログインに成功してから 3 日間、オフライン認証を可能にするには、次のようにします。[pam]
offline_credentials_expiration = 3
offline_credentials_expiration
の詳細は、sssd.conf(5) の man ページを参照してください。