Red Hat Training
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7.4.4. simple アクセスプロバイダーを使用したアクセス制御の定義
simple
アクセスプロバイダーは、ユーザー名またはグループの一覧に基づいてアクセスを許可または拒否します。これにより、特定のマシンへのアクセスを制限できます。
たとえば、企業のラップトップでは、
簡単な
アクセスプロバイダーを使用して、特定のユーザーまたはグループのみへのアクセスを制限できます。他のユーザーまたはグループは、設定済みの認証プロバイダーに対して正常に認証されている場合でもログインできません。
simple
アクセスプロバイダーのルール設定
/etc/sssd/sssd.conf
ファイルを開きます。access_provider
オプションをsimple
に設定します。[domain/domain_name]
access_provider = simple
- ユーザーのアクセス制御ルールを定義します。以下のいずれかを選択します。
- ユーザーへのアクセスを許可するには、
simple_allow_users
オプションを使用します。 - ユーザーへのアクセスを拒否するには、
simple_deny_users
オプションを使用します。重要特定ユーザーにアクセスを許可する方が拒否するよりも安全であると考えられます。特定のユーザーへのアクセスを拒否する場合には、他のユーザーすべてにアクセスを自動的に許可します。
- グループのアクセス制御ルールを定義します。以下のいずれかを選択します。
- グループへのアクセスを許可するには、
simple_allow_groups
オプションを使用します。 - グループへのアクセスを拒否するには、
simple_deny_groups
オプションを使用します。重要特定グループにアクセスを許可する方が拒否するよりも安全であると考えられます。特定のグループへのアクセスを拒否する場合には、他のグループすべてに、アクセスを自動的に許可します。
以下の例では、他のユーザーすべてに対してアクセスを拒否する一方で、
user1
、user2
、および group1
のメンバーにアクセスを許可します。
[domain/domain_name] access_provider = simplesimple_allow_users = user1, user2
simple_allow_groups = group1
詳細は sssd-simple(5) の man ページを参照してください。