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9.2.3.7. レプリケーションの設定
レプリケーションは、ある LDAP サーバー (プロバイダー) から 1 つ以上の他のサーバーまたはクライアント (コンシューマー) に、更新をコピーするプロセスです。プロバイダーはディレクトリーの更新をコンシューマーに複製し、受信した更新はコンシューマーによって他のサーバーにさらに伝播されるため、コンシューマーは同時にプロバイダーとして機能することもできます。また、コンシューマーは LDAP サーバーである必要がなく、LDAP クライアントである必要はありません。OpenLDAP では、複数のレプリケーションモードを使用できます。ほとんどの場合は ミラー および 同期 です。OpenLDAP レプリケーションモードの詳細は、openldap-servers パッケージ (「インストールされているドキュメント」を参照) でインストールされる OpenLDAP Software Administrator's Guide を参照してください。
選択したレプリケーションモードを有効にするには、プロバイダーとコンシューマーの両方で、
/etc/openldap/slapd.d/
に以下のディレクティブのいずれかを使用します。
-
olcMirrorMode
olcMirrorMode
ディレクティブは、ミラーのレプリケーションモードを有効にします。以下の形式を取ります。olcMirrorMode
on
このオプションは、プロバイダーとコンシューマーの両方で指定する必要があります。serverID
は、syncrepl
オプションと共に指定する必要があります。詳細は、18.3.4.OpenLDAP ソフトウェア管理ガイド の MirrorMode セクション (「インストールされているドキュメント」を参照)-
olcSyncrepl
olcSyncrepl
ディレクティブは、sync レプリケーションモードを有効にします。以下の形式を取ります。olcSyncrepl
on
同期のレプリケーションモードでは、プロバイダーとコンシューマーの両方に特定の設定が必要になります。この設定は、OpenLDAP ソフトウェア管理ガイド の 18.3.1. Syncrepl セクション (「インストールされているドキュメント」) を参照してください。