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7.3.3. SSSD のファイルプロバイダーの設定

files プロバイダーは、/etc/passwd ファイルおよび /etc/groups ファイルの内容をミラーリングし、SSSD でこれらのファイルからユーザーおよびグループを使用できるようにします。これにより、sss データベースを /etc/nsswitch.conf ファイルのユーザーおよびグループの最初のソースとして設定できます。
passwd:     sss files
group:      sss files
この設定では、ファイル プロバイダーが /etc/sssd/sssd.conf に設定されている場合、Red Hat Enterprise Linux は最初にユーザーおよびグループのすべてのクエリーを SSSD に送信します。SSSD が実行していない場合、または SSSD が要求されたエントリーが見つからない場合、システムはフォールバックしてローカルファイルでユーザーおよびグループを検索します。ほとんどのユーザーとグループを LDAP ディレクトリーなどの中央データベースに保存する場合、この設定により、ユーザーとグループの検索速度が向上します。

前提条件

  • SSSD をインストールします。
    # yum install sssd

ファイルドメインを検出するように SSSD を設定

  1. /etc/sssd/sssd.conf ファイルに以下のセクションを追加します。
    [domain/files]
    id_provider = files
  2. 必要に応じて、sss データベースを、/etc/sssd/sssd.conf ファイルでユーザーおよびグループの検索を行う際の最初のソースとして設定します。
    passwd:     sss files
    group:      sss files
  3. システムのブート時に sssd サービスが開始するように、システムを設定します。
    # systemctl enable sssd
  4. sssd サービスを再起動します。
    # systemctl restart sssd

関連情報

上記の手順は、files プロバイダーの基本オプションを示しています。詳細は、以下を参照してください。
  • sssd.conf(5) の man ページ。ここでは、すべてのタイプのドメインで利用可能なグローバルオプションを説明します。
  • sssd-files(5) の man ページ。ここでは、files プロバイダーに固有のオプションを説明します。