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3.4.2. コマンドラインでの Winbind の有効化

Windows ドメインには複数のセキュリティーモデルがあり、ドメインで使用されるセキュリティーモデルによってローカルシステムの認証設定が決定します。ユーザーおよびサーバーのセキュリティーモデルの場合、Winbind の設定にはドメイン (またはワークグループ) 名とドメインコントローラーのホスト名のみが必要です。
--winbindjoin パラメーターは、Active Directory ドメインへの接続に使用するユーザーを設定し、--enablelocalauthorize はローカルの承認操作を設定して、/etc/passwd ファイルを確認します。
authconfig コマンドの実行後に、Active Directory ドメインに参加します。
[root@server ~]# authconfig --enablewinbind --enablewinbindauth --smbsecurity=user|server  --enablewinbindoffline --smbservers=ad.example.com --smbworkgroup=EXAMPLE --update --enablelocauthorize --winbindjoin=admin
[root@server ~]# net join ads
注記
ユーザー名の形式は domain\user (例: EXAMPLE\jsmith) である必要があります。
Windows ドメインに特定のユーザーが存在することを確認する場合は、常に domain\user 形式を使用し、バックスラッシュ (\) をエスケープしてください。以下に例を示します。
[root@server ~]# getent passwd domain\\user DOMAIN\user:*:16777216:16777216:Name Surname:/home/DOMAIN/user:/bin/bash
ads および domain セキュリティーモデルの場合、Winbind は、テンプレートシェルおよびレルム (ads のみ) への追加の設定を可能にします。以下に例を示します。
[root@server ~]# authconfig --enablewinbind --enablewinbindauth --smbsecurity ads  --enablewinbindoffline --smbservers=ad.example.com --smbworkgroup=EXAMPLE --smbrealm EXAMPLE.COM --winbindtemplateshell=/bin/sh --update
Windows ベースの認証と Windows ユーザーアカウントの情報を設定するためのオプションは他にもたくさんあります。たとえば、名前の形式、ユーザー名とともにドメイン名を要求するかどうか、UID の範囲などです。これらのオプションは authconfig ヘルプに一覧表示されます。