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3.7.2. XFS ファイルシステムのバックアップ
この手順では、XFS ファイルシステムのコンテンツのバックアップを、ファイルまたはテープに作成する方法を説明します。
手順3.1 XFS ファイルシステムのバックアップ
- 次のコマンドを使用して、XFS ファイルシステムのバックアップを作成します。
#
xfsdump -l level [-L label] -f backup-destination path-to-xfs-filesystem- level をバックアップのダンプレベルに置き換えます。フルバックアップを実行する場合は
0
を使用し、それに続く増分バックアップを実行する場合は1
から9
を使用します。 - backup-destination を、バックアップを保存する場所のパスに置き換えます。保存場所は、通常のファイル、テープドライブ、またはリモートテープデバイスです。たとえば、ファイルの場合は
/backup-files/Data.xfsdump
、テープドライブの場合は/dev/st0
のようになります。 - path-to-xfs-filesystem をバックアップを作成する XFS ファイルシステムのマウントポイントに置き換えます。たとえば、
/mnt/data/
になります。ファイルシステムをマウントする必要があります。 - 複数のファイルシステムのバックアップを作成して 1 つのテープデバイスに保存する場合は、復元時にそれらを簡単に識別できるように
-L label
オプションを使用して、各バックアップにセッションラベルを追加します。label をバックアップの任意の名前に置き換えます (例:backup_data
)。
例3.4 複数の XFS ファイルシステムのバックアップ
/boot/
ディレクトリーおよび/data/
ディレクトリーにマウントされている XFS ファイルシステムのコンテンツのバックアップを作成し、作成したバックアップ内容をファイルとして/backup-files/
ディレクトリーに保存するには、次のコマンドを実行します。#
xfsdump -l 0 -f /backup-files/boot.xfsdump /boot#
xfsdump -l 0 -f /backup-files/data.xfsdump /data- 1 つのテープデバイスにある複数のファイルシステムのバックアップを作成する場合は、
-L label
オプションを使用して、各バックアップにセッションラベルを追加します。#
xfsdump -l 0 -L "backup_boot" -f /dev/st0 /boot#
xfsdump -l 0 -L "backup_data" -f /dev/st0 /data
関連情報
- XFS ファイルシステムのバックアップの詳細は、xfsdump(8) の man ページを参照してください。