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21.3. 書き込みバリアに関する注意点
データ保護に書き込みバリアを必要としないシステム設定があります。こうしたシステム設定ではほとんどの場合、書き込みバリアを有効にすることが大幅なパフォーマンス低下を招く要因となるため、書き込みバリア以外の方法を選択するのが得策と言えます。
書き込みキャッシュの無効化
データ整合性の問題を回避するもう 1 つの方法は、電力供給の停止が発生した場合に書き込みキャッシュによるデータが損失しないようにすることです。可能な場合は、書き込みキャッシュを単純に無効にしてしまうのが最適な方法です。1 つまたは複数の SATA ドライブ (ローカル SATA Controller Intel AHCI 部分と区別) を搭載している簡単なサーバーやデスクトップでは、次のようにして該当の SATA ドライブの書き込みキャッシュを
hdparm コマンドで無効にすることができます。
# hdparm -W0 /device/
バッテリー駆動の書き込みキャッシュ
バッテリー駆動の書き込みキャッシュを持つハードウェア RAID コントローラーを使用している場合にも書き込みバリアは不要になります。このようなコントローラーを装備したシステムでそのコンポーネントとなるドライブが搭載している書き込みキャッシュが無効になっている場合、コントローラー自体がライトスルーにしていることがわかります。このため、 電力供給停止時でも書き込みキャッシュのデータは維持されることがカーネルで認識されます。
ほとんどの場合、コントローラーは該当ドライブへの問い合わせや操作に製造元固有のツールを使用します。たとえば、LSI Megaraid SAS コントローラーの場合はバッテリー駆動の書き込みキャッシュを使用し、この種のコントローラーには該当ドライブの管理に
MegaCli64 ツールが必要になります。 LSI Megaraid SAS のすべてのバックエンドドライブの状態を表示する場合は以下のようにします。
# MegaCli64 -LDGetProp -DskCache -LAll -aALL
LSI Megaraid SAS の全バックエンドドライブの書き込みキャッシュを無効にする場合は次のようにします。
# MegaCli64 -LDSetProp -DisDskCache -Lall -aALL
注記
ハードウェア RAID カードはシステムの稼働中にバッテリー充電を行います。一定時間以上システムの電源がオフになるとバッテリーの充電がなくなるため、電力供給停止時に保存したデータが不安定になります。

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