29.5. ディプロイメントシナリオ

VDO はさまざまな方法で展開でき、ブロックとファイルアクセスの両方、ローカルとリモートストレージの両方に重複排除したストレージを利用できます。VDO は、標準の Linux ブロックデバイスとして重複排除したストレージを認識させているため、標準ファイルシステム、iSCSI と FC ターゲットドライバーと使うことや、または統合ストレージとして使うことができます。

29.5.1. iSCSI ターゲット

シンプルな例として、VDO ストレージターゲットすべては、iSCSI ターゲットとしてリモート iSCSI イニシエーターにエクスポートできます。
重複排除したブロックストレージターゲット

図29.3 重複排除したブロックストレージターゲット

iSCSI ターゲットの詳細は、http://linux-iscsi.org/を参照してください。

29.5.2. ファイルシステム

代わりにファイルアクセスが必要な場合、ファイルシステムは VDO 上で作成でき、Linux NFS サーバーや Samba から NFS または CIFS ユーザーに使えるようにすることができます。
重複排除した NAS

図29.4 重複排除した NAS

29.5.3. LVM

より機能豊富なシステムは、LVM を利用して、重複排除処理を施した同じストレージプールによってすべてカバーされる複数の LUN を利用できるようになります。図29.5「重複排除された統合ストレージ」では、VDO ターゲットは物理ボリュームとして登録されています。よって、LVM で管理できます。複数の論理ボリューム ((LV1 から LV4) は、重複排除されたストレージプールから作り出されます。これにより、VDO は基礎となる重複排除されたストレージプールに対する統合ブロック/ファイルアクセスに対応できます。
重複排除された統合ストレージ

図29.5 重複排除された統合ストレージ

重複排除した統合ストレージデザインでは、複数のファイルシステムが同じ重複排除ドメインを LVM ツールから共同で使用できます。また、ファイルシステムはすべて VDO 上で、LVM スナップショット、copy-to-write、縮小を利用することや、機能を強化することができます。

29.5.4. 暗号化

本日、データセキュリティは非常に重要です。データの暗号化に関する内部ポリシーを採用する会社が増えています。DM-Crypt などのLinux デバイスマッパーメカニズムは VDO と互換性があります。VDO ボリュームを暗号化すると、データセキュリティの確率に役立ちます。また、依然としてVDO 上のあらゆるファイルシステムがディスクの最適化のための重複排除機能を利用できます。VDO 上で暗号化を適用すると、データの重複排除が行われれば、あまり結果がでないことがあります。VDO が重複排除を行う前に、暗号化により、別の重複ブロックがレンダリングされます。
暗号化での VDO の使用

図29.6 暗号化での VDO の使用