Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux

8.3.3. サイト設定ファイルの上書きまたは拡張

クライアントシステム上の特定マウントポイントのサイトデフォルト値を無効にする場合に便利です。たとえば、次の条件を検討します。
  • 自動マウント機能マップは NIS に保存され、/etc/nsswitch.conf ファイルには以下のディレクティブがあります。
    automount:    files nis
  • auto.master ファイルには以下が含まれます。
    +auto.master
  • NIS の auto.master マップファイルに以下が含まれます。
    /home auto.home
  • NIS の auto.home マップには以下が含まれます。
    beth        fileserver.example.com:/export/home/beth
    joe        fileserver.example.com:/export/home/joe
    *       fileserver.example.com:/export/home/&
  • ファイルマップ /etc/auto.home は存在しません。
このような状況でクライアントシステムが NIS マップの auto.home を無効にして、ホームのディレクトリーを別のサーバーからマウントする必要があると仮定します。この場合、クライアントは次の /etc/auto.master マップを使用する必要があります。
/home ­/etc/auto.home
+auto.master
/etc/auto.home マップにはエントリーが含まれます。
*    labserver.example.com:/export/home/&
自動マウント機能で処理されるのは最初に出現するマウントポイントのみになるため、/home には NIS auto.home マップではなく、/etc/auto.home のコンテンツが含まれます。
一方、サイト全体の auto.home マップにいくつかのエントリーを加えて拡大させたい場合は、/etc/auto.home ファイルマップを作成して新しいエントリーを組み込みます。最後に、NIS の auto.home マップを含めます。これにより、/etc/auto.home ファイルマップは次のようになります。
mydir someserver:/export/mydir
+auto.home
このような NIS auto.home マップ状態では、ls /home コマンドは以下を出力します。
beth joe mydir
autofs は、読み取り中のファイルマップと同じ名前のファイルマップの内容を組み込まないため、上記の例は期待どおりに動作します。このように、autofs は、nsswitch 設定内の次のマップソースに移動します。