Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux

25.13. iSCSI 検出設定

デフォルトの iSCSI 設定ファイルは /etc/iscsi/iscsid.conf です。このファイルには、iscsid および iscsiadm で使用される iSCSI 設定が含まれます。
ターゲット検出中に、iscsiadm ツールは /etc/iscsi/iscsid.conf の設定を使用して、2 種類のレコードを作成します。
/var/lib/iscsi/nodes内のノードレコード
ターゲットにログインすると、iscsiadm はこのファイル内の設定を使用します。
/var/lib/iscsi/discovery_typeにおける検出レコード
同じ宛先に対して検出を実行すると、iscsiadm はこのファイル内の設定を使用します。
検出に異なる設定を使用する前に、現在の検出レコード(例: /var/lib/iscsi/discovery_type)を最初に削除します。これを行うには、以下のコマンドを使用します。[5]
# iscsiadm -m discovery -t discovery_type -p target_IP:port -o delete
ここで、discovery_typesendtargetsisns、または fw のいずれかになります。
さまざまなタイプの検出の詳細については、iscsiadm(8) man ページの 『DISCOVERY TYPES』 セクションを参照してください。
検出レコードの設定を再設定するには、次の 2 つの方法があります。
  • 検出を実行する前に、/etc/iscsi/iscsid.conf ファイルを直接編集します。検出設定では、接頭辞 discovery を使用します。表示するには、以下を実行します。
    # iscsiadm -m discovery -t discovery_type -p target_IP:port
  • または、iscsiadm を使用して、以下のように検出レコード設定を直接変更することもできます。
    # iscsiadm -m discovery -t discovery_type -p target_IP:port -o update -n setting -v %value
    利用可能なsettingオプションと、それぞれに有効なvalueオプションの詳細は、man ページの iscsiadm(8) を参照してください。
検出設定を設定した後、新しいターゲットを検出しようとすると、それ以降は新しい設定が使用されます。新しい iSCSI ターゲットをスキャンする方法は、「iSCSI 相互接続のスキャン」 を参照してください。
iSCSI ターゲット検出の設定に関する詳細は、iscsiadm および iscsidman ページを参照してください。/etc/iscsi/iscsid.conf ファイルには、適切な設定構文の例も含まれています。


[5] target_IP 変数および port 変数は、それぞれターゲット/ポータルの IP アドレスとポートの組み合わせを参照します。詳細は、「iSCSI API」 および 「iSCSI 相互接続のスキャン」 を参照してください。