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23.3. I/O 規格

本セクションでは、ATA および SCSI デバイスで使用される I/O 規格について説明します。

ATA

ATA デバイスは、IDENTIFY DEVICE コマンドを使用して適切な情報を報告する必要があります。ATA デバイスは、physical_block_sizelogical_block_size、および alignment_offset の I/O パラメーターのみを報告します。追加の I/O ヒントは、ATA コマンドセットの範囲外です。

SCSI

Red Hat Enterprise Linux 7 に対応する I/O パラメーターには、少なくとも SCSI プライマリーコマンド (SPC-3) の バージョン 3 が必要です。カーネルは、SPC-3 への準拠を要求するデバイスに、拡張照会 ( BLOCK LIMITS VPD ページへのアクセスを取得)と READ CAPACITY (16) コマンドのみを送信します。
READ CAPACITY (16) コマンドは、ブロックサイズとアライメントオフセットを提供します。
  • LOGICAL BLOCK LENGTH IN BYTES は、/sys/block/ディスク/queue/physical_block_sizeの導出に使用されます。
  • LOGICAL BLOCKS PER PHYSICAL BLOCK EXPONENT は、/sys/block/ディスク/queue/logical_block_sizeの導出に使用されます。
  • LOWEST ALIGNED LOGICAL BLOCK ADDRESS は、 以下を取得するために使用されます。
    • /sys/block/disk/alignment_offset
    • /sys/block/disk/partition/alignment_offset
BLOCK LIMITS VPD ページ(0xb0)は、I/O ヒントを提供します。また、OPTIMAL TRANSFER LENGTH GRANULARITY および OPTIMAL TRANSFER LENGTH を使用して以下を取得します。
  • /sys/block/disk/queue/minimum_io_size
  • /sys/block/disk/queue/optimal_io_size
sg3_utils パッケージは、BLOCK LIMITS VPD ページにアクセスするために使用できる sg_inq ユーティリティーを提供します。そのためには、以下のコマンドを実行します。
# sg_inq -p 0xb0 disk