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25.14.4. iface のポータルへのバインド/バインド解除
iscsiadm を使用して相互接続をスキャンするたびに、最初に
/var/lib/iscsi/ifaces
の各 iface 設定の iface.transport 設定を確認します。その後、iscsiadm ユーティリティーは、検出されたポータルを、iface.transport が tcp
である任意の iface にバインドします。
この動作は、互換性の理由で実装されました。これを上書きするには、以下のように -I iface_name を使用して、iface にバインドするポータルを指定します。
# iscsiadm -m discovery -t st -p target_IP:port -I iface_name -P 1 [5]
デフォルトでは、iscsiadm ユーティリティーは、オフロードを使用する iface 設定にポータルを自動的にバインドしません。これは、このようなiface設定では、iface.transport が
tcp
に設定されていないためです。そのため、iface 設定は、検出されたポータルに手動でバインドする必要があります。
ポータルが既存のifaceにバインドされないようにすることも可能です。これを行うには、以下のように
default
を iface_name として使用します。
# iscsiadm -m discovery -t st -p IP:port -I default -P 1
ターゲットとiface の間のバインドを削除するには、以下のコマンドを実行します。
# iscsiadm -m node -targetname proper_target_name -I iface0 --op=delete[6]
指定したiface のバインディングをすべて削除するには、以下のコマンドを実行します。
# iscsiadm -m node -I iface_name --op=delete
特定のポータル (Equalogic ターゲットなど) のバインディングを削除するには、以下のコマンドを実行します。
# iscsiadm -m node -p IP:port -I iface_name --op=delete
注記
/var/lib/iscsi/iface
に iface 設定が定義されておらず、-I オプションが使用されていない場合、iscsiadm を使用すると、ネットワークサブシステムが特定のポータルで使用するデバイスを決定できます。