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12.2. fsck に関するファイルシステム固有の情報
12.2.1. ext2、ext3、および ext4
上記のすべてのファイルシステムは、ファイルシステムのチェックと修復を実行するために
e2fsck
バイナリーを使用します。ファイル名の fsck.ext2
、fsck.ext3
、および fsck.ext4
は、この同じバイナリーのハードリンクです。これらのバイナリーはブート時に自動的に実行され、それらの動作はチェックされるファイルシステムやファイルシステムの状態に基づいて異なります。
完全なファイルシステムのチェックおよび修復が、メタデータジャーナリングファイルシステムではない ext2 や、ジャーナルのない ext4 ファイルシステムについて実行されます。
メタデータジャーナリングのある ext3 と ext4 ファイルシステムの場合、ジャーナルはユーザースペースで再生され、バイナリーが終了します。これは、ジャーナルの再生によりクラッシュ後のファイルシステムの整合性が確保するため、デフォルトのアクションになります。
これらのファイルシステムで、マウント中にメタデータの不整合が生じると、それらはその事実をファイルシステムのスーパーブロックに記録します。ファイルシステムにこのようなエラーのマークが付けられていることを
e2fsck
が発見すると、e2fsck
はジャーナルの再生後にフルチェックを実行します (ある場合)。
e2fsck
は、-p
オプションが指定されていない場合、実行時にユーザー入力を求める場合があります。-p
オプションは e2fsck
に対して、安全に実行される可能性のあるすべての修復を自動的に実行するように指示します。ユーザーの介入が必要な場合、e2fsck
はその出力の未解決の問題を示し、この状態を出口コードに反映させます。
共通して使用される
e2fsck
の実行時のオプションには以下が含まれます。
-n
- 非変更モードです。チェックのみの操作です。
-b
スーパーブロック- プライマリーブロックが損傷している場合、別のスーパーブロックのブロック番号を指定します。
-f
- スーパーブロックに記録されたエラーがない場合に、フルチェックを強制実行します。
-j
ジャーナルデバイス- 外部のジャーナルデバイス (ある場合) を指定します。
-p
- ユーザー入力のないファイルシステムを自動的に修復または「preen (修復)」する
-y
- すべての質問に「yes」の回答を想定する
e2fsck
のすべてのオプションが e2fsck(8)
man ページで指定されています。
以下の 5 つの基本フェーズが、実行中に
e2fsck
で実行されます。
- Inode、ブロック、およびサイズのチェック。
- ディレクトリー構造のチェック。
- ディレクトリー接続のチェック。
- 参照数のチェック。
- グループサマリー情報のチェック。
e2image(8)
ユーティリティーは、診断またはテスト目的で、修復前のメタデータイメージを作成するために使用できます。-r
オプションは、テスト目的で、ファイルシステム自体と同じサイズのスパースファイルを作成するために使用する必要があります。その後 e2fsck
は、結果として作成されるファイルで直接動作できます。イメージが診断目的でアーカイブまたは提供される場合に、-Q
オプションを指定する必要があります。これにより、送信に適したよりコンパクトなファイル形式が作成されます。
12.2.2. XFS
ブート時に修復は自動的に行なわれません。ファイルシステムのチェックまたは修復を開始するには、
xfs_repair
ツールを使用します。
注記
fsck.xfs
バイナリーは xfsprogs パッケージにありますが、これは、ブート時に fsck.filesystem
バイナリーを検索する initscript に対応するためにのみ存在します。fsck.xfs
は、終了コードとして 0 を設定して終了します。
古い xfsprogs パッケージには
xfs_check
ツールが含まれます。このツールは非常にスピードが遅く、大きなファイルシステムに対して十分な拡張性がありません。そのため、xfs_repair -n
が優先的に選択され、これは非推奨になっています。
ファイルシステム上のクリーンログは
xfs_repair
が動作するために必要です。ファイルシステムがクリーンな状態でアンマウントされなかった場合、xfs_repair
を使用する前に、マウントとアンマウントが実行される必要があります。ログが破損していて再生できない場合、-L
オプションを使用してログをゼロ化できます。
重要
-L
オプションは、ログを再生できない場合にのみ使用する必要があります。このオプションは、ログ内のすべてのメタデータの更新を破棄し、結果としてさらに不整合を生じさせます。
-n
オプションを使用して、Dry Run で、チェックのみモードの xfs_repair
を実行することができます。このオプションが指定されると、ファイルシステムに一切の変更は行なわれません。
xfs_repair
で使用できるオプションは非常に限られています。共通に使用されるオプションには以下が含まれます。
-n
- 変更不可モードです。チェックのみの操作です。
-L
- メタデータログがゼロになります。マウントによってログを再生できない場合にのみ使用します。
-m
maxmem- 最大 MB の実行時に使用されるメモリーを制限します。必要な最小メモリーの概算を出すために 0 を指定できます。
-l
logdev- 外部ログデバイス (ある場合) を指定します。
xfs_repair
のすべてのオプションが xfs_repair(8)
man ページで指定されています。
以下の 8 つの基本フェーズが、実行中に
xfs_repair
によって実施されます。
- Inode および inode ブロックマップ (アドレス指定) のチェック。
- Inode 割り当てマップのチェック。
- Inode サイズのチェック。
- ディレクトリーのチェック。
- パス名のチェック。
- リンク数のチェック。
- フリーマップのチェック。
- スーパーブロックのチェック。
詳細は、man ページの
xfs_repair(8)
を参照してください。
xfs_repair
はインタラクティブな操作ではありません。すべての操作は、ユーザーの入力なしに自動的に実行されます。
診断またはテスト目的で、修復前のメタデータイメージを作成する必要がある場合は、
xfs_metadump(8)
および xfs_mdrestore(8)
ユーティリティーを使用することができます。
12.2.3. Btrfs
注記
Red Hat Enterprise Linux 7 では、Btrfs をテクノロジープレビュー機能として利用できますが、Red Hat Enterprise Linux 7.4 リリース以降に廃止されました。これは、Red Hat Enterprise Linux の今後のメジャーリリースで削除されます。
詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7.4 リリースノートの 「Deprecated Functionality」 を参照してください。
btrfsck
ツールは btrfs ファイルシステムをチェックし、修復するために使用されます。このツールはまだ開発の初期段階にあり、ファイルシステムの破損のすべてのタイプを検出または修復できない可能性があります。
デフォルトで、
btrfsck
はファイルシステムを変更しません。つまり、デフォルトでチェックのみモードを実行します。修復が必要な場合は、--repair
オプションを指定する必要があります。
以下の 3 つの基本フェーズを、実行中に
btrfsck
によって実行します。
- エクステントのチェック。
- ファイルシステムの root チェック。
- ルートの参照数のチェック。
btrfs-image(8)
ユーティリティーを使用して、診断またはテストの目的で、修復前のメタデータイメージを作成することができます。
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