Menu Close
Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux
5.4. ext2、ext3、または ext4 のファイルシステムのバックアップ
この手順では、ext4、ext3、または ext2 のファイルシステムのコンテンツのバックアップをファイルに作成する方法を説明します。
前提条件
- システムが長期間実行している場合は、バックアップ前のパーティションで
e2fsck
ユーティリティーを実行します。#
e2fsck /dev/device
手順5.1 ext2、ext3、または ext4 のファイルシステムのバックアップ
/etc/fstab
ファイルの内容や、fdisk -l コマンドの出力など、設定情報のバックアップを作成します。これは、パーティションを復元する場合に役立ちます。この情報を取得するには、sosreport
ユーティリティーまたはsysreport
ユーティリティーを実行します。sosreport
の詳細は、「What is a sosreport and how to create one in Red Hat Enterprise Linux 4.6 and later?」を参照してください。ナレッジベースの記事- パーティションのロールに応じて、以下を行います。
- バックアップを作成しているパーティションがオペレーティングシステムのパーティションの場合は、システムをレスキューモードで起動します。『System Administrator's Guide』 の Booting to Rescue Mode セクションを参照してください。
- 通常のデータパーティションのバックアップを作成する場合は、パーティションのマウントを解除します。マウント中にデータパーティションのバックアップを作成することは可能ですが、マウントしたデータパーティションのバックアップを作成する結果は予測できない場合があります。
dump
ユーティリティーを使用して、マウントしたファイルシステムのバックアップを作成する必要がある場合は、ファイルシステムの負荷が高くないときにバックアップを作成してください。バックアップ作成時にファイルシステムで発生しているアクティビティーが多いほど、バックアップの破損のリスクが高くなります。
dump
ユーティリティーを使用して、パーティションの内容のバックアップを作成します。#
dump -0uf backup-file /dev/devicebackup-file を、バックアップを保存するファイルへのパスに置き換えます。device を、バックアップを作成する ext4 パーティションの名前に置き換えます。バックアップを、バックアップを作成しているパーティションとは別のパーティションにマウントされているディレクトリーに保存していることを確認してください。例5.2 複数の ext4 パーティションのバックアップの作成
/dev/sda1
パーティション、/dev/sda2
パーティション、および/dev/sda3
パーティションの内容のバックアップを、/backup-files/
ディレクトリーに保存されているバックアップファイルに保存するには、次のコマンドを使用します。#
dump -0uf /backup-files/sda1.dump /dev/sda1#
dump -0uf /backup-files/sda2.dump /dev/sda2#
dump -0uf /backup-files/sda3.dump /dev/sda3リモートバックアップを作成するには、ssh
ユーティリティーを使用するか、パスワードを使用しないssh
ログインを設定します。ssh
およびパスワードレスログインの詳細は、『『システム管理者のガイド』』の「Using the ssh Utility」および「Using Key-based Authentication」を参照してください。たとえば、ssh
を使用する場合は、以下のようになります。例5.3
ssh
を使用したリモートバックアップの実行#
dump -0u -f - /dev/device | ssh root@remoteserver.example.com dd of=backup-file標準のリダイレクトを使用する場合は、-f
オプションを個別に渡す必要があることに注意してください。
関連情報
- 詳細は、dump(8) の man ページを参照してください。