第19章 mount コマンドの使い方

Linux や UNIX、また同様のオペレーティングシステムでは、パーティションやリムーバブルデバイス (CD、 DVD、 USB フラッシュドライブなど) 上にあるファイルシステムをディレクトリーツリー内の特定のポイント (マウントポイント) に接続したり取り外したりすることができます。ファイルシステムの接続や取り外しを行う場合は、mount コマンドと umount コマンドをそれぞれ使用します。本章では、これらのコマンドの基本的な使い方や、マウントポイントの移動や共有サブツリーの作成などの高度なテクニックについてもいくつか扱います。

19.1. 現在マウントされているファイルシステムの一覧表示

現在接続している全ファイルシステムを表示させる場合は、引数を指定せずに以下のコマンドを使用します。
$ mount
上記のコマンドで既知のマウントポイントの一覧が表示されます。行ごとにデバイス名、ファイルシステムのタイプ、マウントしているディレクトリー、およびマウントオプションなどの情報が以下のような形で表示されます。
device on directory type type (options)
Red Hat Enterprise Linux 6.1 からは findmnt ユーティリティーも使用できるようになりました。このユーティリティーを使うとマウントしているファイルシステムをツリー形式で表示させることができます。現在接続している全ファイルシステムを表示させるには、findmnt コマンドを実行します。いずれの引数も付けません。
$ findmnt

19.1.1. ファイルシステムタイプの指定

mount コマンドの出力には、デフォルトで sysfstmpfs など各種の仮想ファイルシステムが含まれます。特定のファイルシステムタイプのデバイスのみを表示するには、-t オプションを指定します。
$ mount -t type
findmnt コマンドを使用して、特定のファイルシステムのデバイスを表示させる場合も同様です。
$ findmnt -t type
一般的なファイルシステムタイプの一覧については 表19.1「一般的なファイルシステムのタイプ」 をご覧ください。使用例については 例19.1「現在マウントされている ext4 ファイルシステムの一覧表示」 を参照してください。

例19.1 現在マウントされている ext4 ファイルシステムの一覧表示

通常、/ パーティションと /boot パーティションはいずれも ext4 を使用するようフォーマットされます。このファイルシステムを使用しているマウントポイントだけを表示する場合は、以下のコマンドを使用します。
$ mount -t ext4
/dev/sda2 on / type ext4 (rw)
/dev/sda1 on /boot type ext4 (rw)
findmnt コマンド使用してマウントポイントを一覧表示するには、以下を入力します。
$ findmnt -t ext4
TARGET SOURCE    FSTYPE OPTIONS
/      /dev/sda2 ext4   rw,realtime,seclabel,barrier=1,data=ordered
/boot  /dev/sda1 ext4   rw,realtime,seclabel,barrier=1,data=ordered