Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux
付録A ストレージ管理に関連する Red Hat カスタマーポータルラボ
Red Hat Customer Portal Labs のツールは、パフォーマンスの向上、問題のトラブルシューティング、セキュリティー問題の特定、設定の最適化に役立てていただくために開発しました。この付録では、ストレージ管理に関連する Red Hat カスタマーポータルラボの概要を説明します。すべての Red Hat Customer Portal Labs は https://access.redhat.com/labs/ からご利用いただくことができます。
SCSI デコーダー
SCSI デコーダは
、/log/*
ファイルまたはログファイルスニペット内の SCSI エラーメッセージをデコードするように設計されています。これらのエラーメッセージはユーザーにとって理解しにくい場合があります。
SCSI デコーダ を使用して、各 SCSI エラーメッセージを個別に診断し、問題を効率的に解決する解決策を取得します。
File System Layout Calculator
File System Layout Calculator は、ユーザーが、現在のストレージまたは予定されるストレージを記述したストレージオプションを提供した後に、ext3、ext4、xfs のファイルシステムの作成に最適なパラメーターを決定します。カーソルを疑問符 ("?") に移動すると、特定のオプションの簡単な説明が表示されます。スクロールすると、すべてのオプションの概要が表示されます。
File System Layout Calculator を使用して、指定された RAID ストレージ上に指定されたパラメーターを使用してファイルシステムを作成するコマンドを生成します。生成されたコマンドをコピーし、
root
として実行して、必要なファイルシステムを作成します。
LVM RAID Calculator
LVM RAID Calculator は、ストレージオプションを指定した後に、所定の RAID ストレージの論理ボリューム (LVM) を作成するために最適なパラメーターを決定します。カーソルを疑問符 ("?") に移動すると、特定のオプションの簡単な説明が表示されます。スクロールすると、すべてのオプションの概要が表示されます。
LVM RAID Calculator は、 特定の RAID ストレージ上に LVM を作成する一連のコマンドを生成します。生成されたコマンドをコピーして
root
として 1 つずつ実行し、必要な LVM を作成します。
iSCSI Helper
iSCSI Helper は、インターネットプロトコル (IP) ネットワーク越しにブロックレベルのストレージを提供し、サーバーの仮想環境でストレージプールを使用できるようにします。
iSCSI ヘルパー を使用して、指定した設定に従って設定された iSCSI ターゲット (サーバー) または iSCSI イニシエーター (クライアント) のロールに合わせてシステムを準備するスクリプトを生成します。
Samba Configuration Helper
Samba 設定ヘルパー は、Samba 経由で基本的なファイルおよびプリンターの共有を提供する設定を作成します。
- サーバー をクリックして、基本的なサーバー設定を指定します。
- 共有 をクリックして、共有するディレクトリーを追加します
- サーバー をクリックして、接続されているプリンターを個別に追加します。
Multipath Helper
マルチパスヘルパー は、Red Hat Enterprise Linux 5、6、および 7 でマルチパスデバイスに最適な設定を作成します。以下の手順に従って、カスタムエイリアスやデバイスのブラックリストなど、高度なマルチパス設定を作成できます。
マルチパスヘルパーは、レビュー用の
multipath.conf
ファイルも提供します。必要な設定が終了したら、サーバーにインストールスクリプトをダウンロードして実行します。
NFS Helper
NFS Helper を使用すれば、新しい NFS サーバーやクライアントの設定が簡単に行えます。手順に従って、エクスポートとマウントのオプションを指定します。次に、ダウンロード可能な NFS 設定スクリプトを生成します。
Multipath Configuration Visualizer
Multipath Configuration Visualizer は、sosreport 内のファイルを分析し、マルチパス設定を視覚化する図を提供します。マルチパス設定ビジュアライザー を使用して、以下を表示します。
- サーバー側の Host Bus Adapter (HBA)、ローカルデバイス、および iSCSI デバイスを含むホストコンポーネント
- ストレージのストレージコンポーネント
- サーバーとストレージとの間のファブリック、またはイーサネットのコンポーネント
- 上記の全コンポーネントのパス
.xz、.gz、または .bz2 のフォーマットに圧縮された sosreport をアップロードするか、またはクライアント側の分析のためにソースとして選択したディレクトリーに sosreport を抽出することができます。
RHEL Backup and Restore Assistant
RHEL Backup and Restore Assistant は、バックアップツールおよび復元ツールの情報と、Linux の使用に関する一般的なシナリオを提供します。
対象ツール:
dump および復元
: ext2、ext3、および ext4 ファイルシステムをバックアップします。tar および cpio
: ファイルおよびフォルダーのアーカイブまたは復元用 (特にテープドライブのバックアップ時)。rsync
: バックアップ操作を実行し、場所間でファイルとディレクトリーを同期します。dd
: 関連するファイルシステムやオペレーティングシステムに関係なく、ブロックごとにソースから宛先にファイルをコピーします。
対象シナリオ:
- 障害回復
- ハードウェアの移行
- パーティションテーブルのバックアップ
- 重要なフォルダーのバックアップ
- 増分バックアップ
- 差分バックアップ