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11.3.3. サービスの man ページ

サービスの man ページには、指定した状況で使用するファイルタイプや、サービスのアクセスを変更するためのブール値 (NFS ボリュームにアクセスするhttpdなど) などの貴重な情報が記載されています。この情報は、標準のマニュアルページ、または sepolicy manpage ユーティリティーを使用してすべてのサービスドメインの SELinux ポリシーから自動的に生成できるマニュアルページにある場合があります。このような man ページは、service-name_selinux 形式で命名されます。このような man ページは、selinux-policy-doc パッケージに同梱されています。
たとえば、httpd_selinux(8) man ページには、特定の状況に使用するファイルタイプに関する情報と、スクリプトの共有、ファイルの共有、ユーザーのホームディレクトリー内のディレクトリーへのアクセスなどを許可するブール値が含まれます。サービスの SELinux 情報が記載されたその他の man ページには、以下が含まれます
  • Samba - たとえば、samba_selinux(8) の man ページでは、samba_enable_home_dirs ブール値を有効にすると、Samba がユーザーのホームディレクトリーを共有できるようになることを説明しています。
  • NFS - nfsd_selinux(8) の man ページでは、nfsd プロセスをできるだけ安全な方法で設定できるように、SELinux の nfsd ポリシーを説明しています。
man ページの情報は、正しいファイルタイプとブール値の設定に役立ちます。これにより、SELinux によるアクセスを拒否することを防ぐことができます。
sepolicy manpage の詳細は 「手動ページの生成: sepolicy manpage を参照してください。