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22.3. ブール値

SELinux は、サービスの実行に必要な最小アクセスレベルに基づいています。サービスはさまざまな方法で実行できます。そのため、サービスの実行方法を指定する必要があります。以下のブール値を使用して SELinux を設定します。
rsync_anon_write
ブール値を有効にすると、rsync_t ドメイン内のrsync が、public_content_rw_t タイプがあるファイル、リンク、およびディレクトリーを管理できるようになります。多くの場合、これは公共のファイル転送サービスに使用される公共ファイルです。ファイルおよびディレクトリーには、このタイプのラベルを付ける必要があります。
rsync_client
ブール値を有効にすると、rsync は、rsync_port_t として定義されたポートへの接続を開始するだけでなく、rsync_data_t タイプがあるファイル、リンク、およびディレクトリーを管理できるようになります。SELinux がその制御を行えるようにするには、rsyncrsync_t ドメインに存在する必要があることに注意してください。本章の設定例は、rsync_t ドメインで実行しているrsyncを示しています。
rsync_export_all_ro
このブール値を有効にすると、rsync_t ドメインの rsync が、クライアントへの読み取り専用アクセスを持つ NFS および CIFS ボリュームをエクスポートできるようになります。
注記
SELinux ポリシーは継続的に開発されているため、上記のリストには、サービスに関連するすべてのブール値が常に含まれているとは限りません。これらを一覧表示するには、以下のコマンドを入力します。
~]$ getsebool -a | grep service_name
特定のブール値の説明を表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ sepolicy booleans -b boolean_name
このコマンドが機能するには、sepolicy ユーティリティーを提供する追加の policycoreutils-devel パッケージが必要であることに注意してください。