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4.7.2. 証明書の生成
OpenSSL を使用して証明書を生成するには、秘密鍵を使用できるようにする必要があります。以下の例では、秘密鍵を privkey.pem とします。秘密鍵をまだ生成していない場合は、「暗号鍵の作成および管理」 を参照してください。
認証局 (CA) に証明書に署名してもらうには、証明書を生成してから CA に送信して署名する必要があります。これは、証明書署名要求と呼ばれます。詳細は、「証明書署名要求の作成」 を参照してください。別の方法は、自己署名証明書を作成することです。詳細は、「自己署名証明書の作成」 を参照してください。
4.7.2.1. 証明書署名要求の作成
CA に送信するための証明書を作成するには、次の形式でコマンドを発行します。
~]$ openssl req -new
-key
privkey.pem -out
cert.csr
これで、デフォルトの privacy-enhanced electronic mail (PEM) 形式でエンコードされた
cert.csr
と呼ばれる X.509 証明書が作成されます。PEM という名前は、RFC1424 で説明されている 「Privacy Enhancement for Internet Electronic Mail」 に由来しています。代替 DER 形式で証明書ファイルを生成するには、-outform
DER コマンドオプションを使用します。
上記のコマンドを発行すると、証明書の distinguished name (DN) を作成するために、お客様や組織に関する情報を入力する画面が表示されます。以下の情報が必要になります。
- 2 文字の国コード
- 州または県の名前
- 市または自治体
- 組織の名前
- 組織内のユニット名
- ユーザー名もしくはシステムのホスト名
- メールアドレス
req(1) man ページでは、PKCS# 10 証明書要求と生成ユーティリティーについて説明しています。証明書の作成プロセスで使用されるデフォルト設定は、
/etc/pki/tls/openssl.cnf
ファイルに記載されています。詳細については、openssl.cnf(5)
man ページを参照してください。