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8.2.2. システムの脆弱性のスキャン
oscap コマンドラインユーティリティーを使用すると、ローカルシステムのスキャン、設定コンプライアンスコンテンツの確認、ならびにスキャンおよび評価を基にしたレポートとガイドの生成が可能です。このユーティリティーは、OpenSCAP ライブラリーのフロントエンドとしてサービスを提供し、その機能を処理する SCAP コンテンツのタイプに基づいてモジュール (サブコマンド) にグループ化します。
手順
- openscap-scanner パッケージおよび bzip2 パッケージをインストールします。
~]#
yum install openscap-scanner bzip2 - お使いのシステムに対応した最新の RHSA OVAL 定義ファイルをダウンロードします。以下に例を示します。
~]#
wget -O - https://www.redhat.com/security/data/oval/v2/RHEL7/rhel-7.oval.xml.bz2 | bzip2 --decompress > rhel-7.oval.xml - システムの脆弱性をスキャンし、vulnerability.html ファイルに結果を保存します。
~]#
oscap oval eval --report vulnerability.html rhel-7.oval.xml
検証
- 結果をブラウザーで確認します。以下に例を示します。
~]$
firefox vulnerability.html &
注記
CVE OVAL チェックは脆弱性を検索します。したがって、“True" いう結果は、システムに脆弱性があることを意味し、“False" という結果は、スキャンによって脆弱性が発見されなかったことを意味します。HTML レポートでは、これは結果の行の色によってさらに区別されます。
関連情報
- man ページの
oscap(8)