Red Hat Training
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2.6. UPower
Red Hat Enterprise Linux 6 の DeviceKit-power では、HAL に含まれていた電源管理機能と、Red Hat Enterprise Linux の以前のリリースで GNOME Power Manager に含まれていた機能の一部が前提となっています( 「GNOME Power Manager」 も参照してください。Red Hat Enterprise Linux 7、DeviceKit-power の名前が UPower に変更されました。upower は、デーモン、API、および一連のコマンドラインツールを提供します。システム上の各電源ソースは、物理デバイスであるかに関わらず、デバイスとして表されます。たとえば、ノートパソコンバッテリーと AC 電源ソースはいずれもデバイスとして表されます。
コマンドラインツールにアクセスするには、upower コマンドと以下のオプションを使用します。
--enumerate
,-e
- システム上の各電源デバイスのオブジェクトパスを表示します。以下に例を示します。
/org/freedesktop/UPower/devices/line_power_AC
/org/freedesktop/UPower/devices/battery_BAT0
--dump
,-d
- システム上のすべての電源デバイスのパラメーターを表示します。
--wakeups
,-w
- システム上の CPU ウェイクアップを表示します。
--monitor
,-m
- システムの電源デバイスへの変更(AC 電源のソースの接続または切断、バッテリーのデバッテーションなど)を監視します。Ctrl+C を押して、システムの監視を停止します。
--monitor-detail
- システムの電源デバイスへの変更(AC 電源のソースの接続または切断、バッテリーのデバッテーションなど)を監視します。
--monitor-detail
オプションは、--monitor
オプションよりも詳細を表示します。Ctrl+C を押して、システムの監視を停止します。 --show-info object_path
,-i object_path
- 特定のオブジェクトパスで利用可能なすべての情報を表示します。たとえば、オブジェクトパス
/org/freedesktop/UPower/devices/battery_BAT0
で表現されているバッテリーに関する情報を取得するには、以下を実行します。~]$ upower -i /org/freedesktop/UPower/devices/battery_BAT0