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6.3. ソリッドステートディスク (SSD)
SSD は円盤状の磁気記憶媒体を回転させるのではなく NAND フラッシュチップを使って永続データを格納します。論理ブロックアドレスの全範囲にわたってデータへのアクセス時間は一定になります。円盤状の磁気記憶媒体のようにアクセスする際に生じるシーク時間がありません。HDD と比べてストレージ容量 1 ギガバイトあたりのコストが高く記憶密度は低いですが、待ち時間が短く処理能力に非常に優れています。
SSD 上の使用ブロックがディスクの最大容量に近づくにつれパフォーマンスは低下していきます。低下の度合いは製造元により異なりますが、いずれのデバイスであってもパフォーマンスの低下は見られます。破棄動作を有効にすることでこの低下を緩和することができる場合があります。詳細は「メンテナンス」をご覧ください。
デフォルトの I/O スケジューラーと仮想メモリーのオプションは SSD 使用に適しています。
SSD に関する詳細については、『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』の「ソリッドステートディスクの導入ガイドライン」の章を参照してください。
SSD のチューニング時に考慮すべき点
SSD のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性のある設定を行う場合には、以下の点を考慮してください。
I/O スケジューラー
いずれの I/O スケジューラーでもほとんどの SSD で正しく動作するはずです。ただし、他のストレージタイプと同様に、特定のワークロードに対する最適な設定を決定するためにベンチマーク評価を行うことを推奨します。SSD を使用する場合、I/O スケジューラーの変更は特定のワークロードのベンチマーク評価を行う場合に限ることをお勧めしています。I/O スケジューラーの切り替え方法については、
/usr/share/doc/kernel-version/Documentation/block/switching-sched.txt ファイルを参照してください。
Red Hat Enterprise Linuxnbsp 7.0 では、デフォルトの I/O スケジューラーは Deadline です (SATA ドライブの場合を除く)。SATA ドライブでは、CFQ がデフォルトの I/O スケジューラーです。高速ストレージの場合、Deadline のパフォーマンスは CFQ を上回り、特別なチューニングを実施しなくとも優れた I/O パフォーマンスが得られます。ただし、このデフォルトは一部のディスク (SAS の回転ディスクなど) には適さない場合があります。その場合には、I/O スケジューラーを CFQ に変更します。
仮想メモリー
I/O スケジューラーと同様に、仮想メモリー (VM) サブシステムにも特別なチューニングは必要ありません。SSD での I/O が高速であることを考慮すると、書き込みアクティビティーが増加しても通常はディスク上の他の動作の待ち時間に悪影響を与えないはずです。したがって、
vm_dirty_background_ratio および vm_dirty_ratio の設定を低くすることができるでしょう。ただし、総 I/O 処理が増加する 場合があるため、ワークロードに固有のテストを実施しない限りこのチューニングはお勧めできません。
スワップ
SSD はスワップデバイスとしても使用でき、通常ページアウトおよびページインに優れたパフォーマンスを示します。

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