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8.4.7.4. GFS2 のチューニング
本セクションではフォーマットおよびマウント行う際に使用できる GFS2 ファイルシステムのチューニングパラマーターについて説明します。
- ディレクトリーの間隔
- GFS2 マウントポイントの最上位レベルのディレクトリー内に作成されるディレクトリーはすべて自動的に間隔が置かれ、断片化を低減すると共にディレクトリー内での書き込み速度を速めています。最上位レベルのディレクトリー同様別のディレクトリーノ間隔も空ける場合は以下に示すように
T
属性でそのディレクトリーに印を付けます。dirname には間隔を空けるディレクトリーのパスを入力します。# chattr +T dirname
chattr は e2fsprogs パッケージの一部として提供されます。 - 競合を減らす
- GFS2 はクラスター内のノード間で通信を必要とする可能性があるグローバルロックのメカニズムを使用します。複数のノード間でファイルやディレクトリーの競合が起きるとパフォーマンスの低下を招きます。複数のノード間で共有するファイルシステムの領域をできるだけ小さくすることでキャッシュ間の無効化を招く危険性を最小限に抑えることができます。